2021年1月1日
第100回天皇杯決勝
川崎フロンターレvsガンバ大阪
2021年最初の観戦は、元日の「国立競技場」
新型コロナウイルスの感染拡大が収まらないため、盛りあがりに欠けるサッカー観戦となりますね。
ここは前向きに考えて、ゆったりと楽しむことにしましょう。
今日は初めての新国立競技場なので、オリンピックのために莫大な資金で建設されたスタジアムがどのようなものか注目しています。
この記事でわかること
- 外苑前駅からのアクセス
- スタジアム周辺・外観
- 国立競技場近くのホテル
- 1階コンコースとピッチの眺め
- 2階コンコース
- 4階コンコース
- 4階ゴール裏(南)で観戦
外苑前駅からアクセス
国立競技場へアクセスする最寄り駅は、外苑前駅・青山一丁目駅・国立競技場駅・千駄ヶ谷駅・信濃町駅…など、いくつかあります。
今回は東京メトロの外苑前駅からアクセスしましょう。
元旦で新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、改札前は閑散としていますね。
外苑前駅の2番出口あるいは3番出口から地上に出ます。
2番出口はエスカレータがあるので便利。
Googlemapでは徒歩16分と表示されていますが、バックスタンド・南サイドスタンド側は徒歩10分を目安とすればよいでしょう。
外苑前駅から地上にでて「国立競技場」へ向かいます。
外苑前駅の近くにはファミリーマートが3軒、セブンイレブン、ローソンとコンビニがたくさんあります。
さっそく、スタジアムが少し見えてきました。
道中にはラグビー"東の聖地"秩父宮ラグビー場がありました。
秩父宮ラグビー場を通り過ぎると、今度は明治神宮野球場があらわれます。
この地域はラグビー・野球・陸上・サッカーといずれもプロチームが使用するスタジアムが密集している、日本で唯一無二のレアな場所ですね。
外苑前駅からスタジアム通りをまっすぐ進むと、「国立競技場」の外苑ゲート前に到着です。
今日は外苑ゲートが開放されていなかったので、こちらを右手に進んで青山ゲートへ向かいましょう。
ちなみに試合終了後はこちらの外苑ゲートも開放されていました。
外苑ゲートからスタジアム周囲の仮囲いにそって進み、青山ゲートから入場します。
巨大な建造物ですが、確かに近くで見ても圧迫感を感じない柔らかい印象のスタジアムですね。
スタジアム周辺
今日はFゲートですが、スタジアム全体を見たいので案内にしたがわず右に進みます。
スタジアム庇の内側にはいると、何だか質素な感じ。
庇だけと思ったらここにも木ルーバーが!
むき出しのダクトや配管。
バックスタンドの近くまで来ました。
エスカレーターも整備されていますね。
今後、最上階にある「空の杜」という散歩道が一般開放される際には、エスカレーターを使ってのぼっていけるようです。
こちらはゴール裏の北サイドスタンド前Aゲートになります。
北サイドスタンドの前には「三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア」があります。
いつかここに泊まって最上階のルーフトップテラスから「国立競技場」の写真を撮ってみたいなと思っています。
国立競技場の目の前にあるので便利ですね。遠方から天皇杯決勝を観戦しにくる方は、ぜひここに宿泊してプレミア感を味わってみるのもよいと思います。
メインスタンド側までやってきました。
モニュメントやロゴがないので、一般的なスタジアムの"メイン"感がない印象ですね。
メインスタンドを通り過ぎて南サイドスタンド前に来たところ、ようやく「国立競技場」のサインがあった!
南サイドスタンド前(外苑側)が大きな広場となっていて、人が集まる撮影スポットだったことがわかりました。
スタジアムを近くで見ると違和感もありましたが、遠くから全体を見ると柔らかく美しいフォルム。
ほそい柱と木ルーバー、多層の庇による奥行き感によって、見事に軽やかさが表現されていますね。
スタジアムを1周できたので、Fゲートから入場しましょう。
こちらはFゲートの入場口です。
1層スタンド(1階)
1階コンコースは、「パナソニックスタジアム吹田」や「サンガスタジアム by KYOCERA」など近年できた専用スタジアムと同様に、コンコースからピッチが見える構造になっています。
ただ異なるのは、天井仕上げが張られておらず設備配管やダクトがむき出しになっていること。
美容院やカフェなど、あえて天井材を張らないデザインにする場所もありますが、国立競技場は建設コストを抑えるためにこうなったのだな…と明らかに分かるような印象でした。
大規模なスタジアムのわりに天井高もそれほど高くないので、なんとなく圧迫感がありながらごちゃっとした印象がありましたね。
1階コンコースからもこのようにピッチの写真を撮ることができます。
座席が5色のまだら模様になっているのは、空席でも人が入っているように見えるねらいもあります。
たしかに今日は観客が少ないはずなのに、賑やかな印象ですね。
1階コンコースには車いす用のスペースも確保されており、バリアフリーにも配慮されています。
こちらは1階コンコース・バックスタンド中央から見たピッチの眺めです。
1階は勾配が緩やかなので、前の方は見えづらいのではないかな…と思うところですが、このアースカラーのまだら模様のデザインは斬新で良いなと感じます。
2層スタンド(2階)
2層スタンド(2階)に上がってコンコースを歩いてみます。
2階は1階と雰囲気がガラッと変わり、座席への通用口以外は完全室内空間となっていますね。
2階コンコースの随所に「風のテラス」というスペースがあります。
曲線になっている特徴的な照明は、隈研吾氏のこだわった部分(ホタルの光を模したデザイン)だそうです。
今日の座席は3層スタンド(4階)となりますが、2層スタンド(2階)にも入場ができました。
せっかくなので写真だけ撮っておきましょう。
再びコンコースに戻ってから、階段をのぼって最上階の3層スタンド(4階)へ向かいます。
階段の数が少ないうえに、どこにあるか分かりづらいので、探すのに少し手間取りました。
今後はスタジアムの整備が進みエスカレーターや外部階段で上の階にのぼっていけるのかもしれません。
なのでスタジアム内の階段が少ないのかもしれませんね。
3層スタンド(4階)
3層スタンド(4階)のコンコースに到着です!
1階コンコースはピッチにむかって開放的になっていますが、4階コンコースは外部に向かって開放的なつくりとなっています。
3層スタンド(4階)から東京の街並みを眺めることができます。
南サイドスタンド(ゴール裏)の正面には自動ドアが設置されています。
6万人収容の大規模なスタジアム。
最上層のスタンドからは圧巻の光景が広がっていました。
ピッチまで遠いのは難点ですが、この迫力あるスケール感は大規模なスタジアムならではのもの。
一度コンコースに戻ってから再び自分の座席へむかいます。
南サイドスタンド(3層目)で観戦
3層スタンドは中に入ってから横の動線となる通路が無いので(上図赤線の方向)、スタンドに入ってから横移動する際には、座席のあいだを通っていく必要があります。
なので適当にスタンドに入ってから座席を探すのではなく、基本的には自分のチケットに記載されたブロックから忠実に入るのが良いですね。
わたしの座席は322ブロックなので、323ブロックや320ブロックなど近いところから入るのではなく、忠実に322ブロックから入場します。
今日の座席位置は2列目でした。
座席は折りたたみ式なので、人が居ないところは通路として通り抜けできます。
メインスタンドをよく見てみると、陸上トラック競技のゴールに近い位置はほとんど記者席で占められていますね。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、サポーターによるチャントは禁止。
応援は太鼓と手拍子だけ可能となっている状況ですが、これが味気なく非常に寂しいのです。
これまではスタジアムに入ってサポーターのチャント合戦がスタジアム内に響き渡ることで、高揚感が高まっていたのに…。
2021年もこのような状況が続くことになりそうなので、残念でなりません。
まもなくキックオフ!
前半は白のガンバ大阪が手前方向に攻め、水色の川崎フロンターレが奥方向へ攻めます。
元々、攻める方向が逆だったのですが、川崎フロンターレがコイントスに勝ち、前半の陣地を入れかえたようです。
写真で見て分かる通り、おそらく前半の方が南西方向から照らされる逆光の影響が大きいと考え、陣地をかえたのだと想像します。
実際にガンバ大阪の選手が眩しそうに手で覆うしぐさも見られたので、おそらくあっているでしょう。
前半は川崎フロンターレが優位に進める展開も、0-0の拮抗したスコアとなりました。
日が暮れてきて、スタジアム2層目・3層目の一部が日に照らされています。
ハーフタイムには座席の最上部までのぼってみました。
3層目スタンドは急な勾配でピッチを見下ろすかのようです。
後半に入ると、スタジアム内は全て日陰となりました。
後半も川崎フロンターレ優位の展開、後半10分には一瞬のすきをついて裏へぬけ出した三苫選手のゴールで川崎フロンターレが先制。
ガンバ大阪の終盤のパワープレーにも耐え、1-0で川崎フロンターレの勝利となりました。
試合が終わったあと、最後にもう一度ゴール裏の正面から。
今回は初めての新国立競技場での観戦でした。
良いところも悪いところも沢山ありましたが、ここまで多大な建設費をかけて造ったのに、オリンピックが中止となって使われないとしたら、本当にもったいない、寂しいスタジアムですね。
2021年に東京オリンピックが開催されるか怪しいですが、新型コロナウイルス感染が収束し元のサッカー観戦という日常が戻ってくることを願うばかりです。
それではまた次回!