
スタジアム概要
スタジアム名称 | 市立吹田サッカースタジアム |
ネーミングライツ | パナソニックスタジアム吹田 |
ホームチーム | ガンバ大阪 |
着工 | 2013年12月 |
竣工 | 2015年9月 |
収容人数 | 40,000人 |
所有 | 吹田市 |
運営管理 | 株式会社ガンバ大阪 |
企画設計・CMr | 安井建築設計事務所 |
設計者 | 竹中工務店 |
施工者 | 竹中工務店 |
建設費 | 約141億円 |
構造・階数 | RC・PCa・S 地下1階・地上6階 |
敷地面積 | 90,065㎡ |
建築面積 | 24,695㎡ |
延床面積 | 63,908㎡ |
スタジアムアクセス
スタジアムの主なアクセスは下記の通り。
万博記念公園駅から徒歩

万博記念公園駅から徒歩約15分となります。
万博記念競技場から徒歩
万博記念競技場(公園東口駅)から徒歩約10分。
ガンバ大阪ホームゲーム開催時に"茨木駅"から"万博記念競技場"まで臨時バスが出ています。
茨木駅から万博記念競技場
- 近鉄バス 茨木駅西口04番のりば
- キックオフ1~2時間前より運行
- 所要時間は約10分
- 運賃は220円
試合終了後も運行しているので、同じルートで帰ることができます。
JR千里丘駅から徒歩
JR千里丘駅から徒歩約25分~30分。
京都方面からアクセスする場合や、バックスタンドで観戦する場合に便利なルートです。
車でアクセス(駐車場)
ガンバ大阪ホームゲーム開催時に、スタジアムの駐車場を利用する場合は、事前に駐車券の購入が必要となります。(購入場所:ガンバ大阪オフィシャルチケットサイト)
- 平日:1,440円
- 土日祝:1,990円
スタジアムの駐車場の価格が高いと思うなら、下記サイトから「パナソニックスタジアム吹田」と検索して、スタジアム周辺の駐車場を予約するのもよいですね。
上記で予約する駐車場の方が安いものの、公式の駐車場よりもスタジアムから離れた場所にあることに注意です。
周辺駅からタクシー
以下では、スタジアム周辺駅からタクシーでアクセスする場合のルートを紹介します。
千里丘駅

"千里丘から徒歩"がちょっと遠いな…と思う場合は、タクシーを使うのもよいですね。
所要時間は13分、運賃は1,880円が目安となります。
山田駅

万博記念公園のとなり"山田駅"からタクシーを利用する場合は、所要時間11分、運賃は1,800円が目安となります。
千里中央駅

新大阪駅からアクセスする場合は、御堂筋線で"千里中央駅"に行き、モノレールに乗り換え"万博記念公園駅"に向かいます。
乗り換えをせずに、また万博記念公園駅から歩かずに、千里中央駅からタクシーで直接スタジアムに向かうのも便利でしょう。
所要時間は12分、運賃は2,120円が目安です。
試合終了後のシャトルバス
ガンバ大阪ホームゲーム終了後は、スタジアムから臨時シャトルバスが出ています。
下記の臨時シャトルバスはすべてメインスタンド前の広場から発車します。
行先 | 所要時間 | 運賃(大人) |
---|---|---|
阪急山田駅 | 約10分 | 220円 |
淀屋橋駅 | 約30~40分 | 1,000円 |
難波駅 | 約40~50分 | 1,000円 |
新大阪駅 | 約35分 | 1,000円 |
大阪駅 | 約45~60分 | 1,000円 |
座席の紹介

以下では、わたしが実際に現地で観戦したスタジアムを紹介。

カテゴリー1

カテゴリー1は、エキサイティングシートやVシートを除き、一番グレードの高い座席です。
選手のプレーを間近で観ることができ、臨場感が抜群ですね。
サッカー専用スタジアムの醍醐味を味わうことができるので、初めての「パナソニックスタジアム吹田」観戦におすすめです。
ピッチ(フィールド)に近いぶん、逆サイドのプレーは見えづらくなるので注意ですね。



カテゴリー1のメリット
- 万博記念公園駅方面に近いスタンド
- 選手入場時に前から見られる
- ベンチの選手を目の前で見られる
- 臨場感あふれる試合を楽しめる
カテゴリー2

カテゴリー2はカテゴリー1と同じ目線で見えるのに、チケットは安いお得感のある座席です。
ただし下記はデメリットとなる場合があります。
デメリット
- 日ざしがあたる座席がある(夏の暑さ・日焼け、逆光で見えにくい)
- 万博記念公園駅やシャトルバス乗り場と反対側のスタンドなので、混雑時は帰るのが遅くなる可能性


カテゴリー2のメリット
- カテゴリー1(メインスタンド)と同じ目線で、チケットが安い
- JR千里丘駅方面に近いスタンド
カテゴリー4フロントビュー

カテゴリー4フロントビューは上層スタンドで通路より前方にある座席です。
ピッチ(フィールド)全体がよく見えて、かつ上層スタンドの中では臨場感がある座席ですね。


フロントビューのメリット
- ピッチ(フィールド)全体がよく見えて臨場感もある
- 万博記念公園駅方面に近いスタンド
カテゴリー5

カテゴリー5は、スタンド下層に比べて臨場感に劣りますが、ピッチ(フィールド)全体が見やすい座席です。
スタンド中央エリアは、メインスタンドの記者席の位置にあたるので特に見やすく、人気のある座席です。
カテゴリー5の中央から順に座席が埋まっていくので、より見やすい座席で観戦したい場合は、早めにチケットを購入するのがよいですね。

カテゴリー5は中央が見やすいものの、コーナーの位置も十分に満足する見やすさです。
満員になる試合でない限り、コーナーは人が少なくゆったりと観戦できます。
カテゴリー5のメリット
- メインスタンドの記者席や実況席と同じ目線で観戦できる
- チケットが比較的安い
- 日かげで観戦できる
- ピッチ(フィールド)全体がよく見える
- JR千里丘駅方面に近いスタンド
カテゴリー6(下層)

カテゴリー6(下層)はアウェイゴール裏のとなりに位置する座席です。
ホームチームのサポーターでゴール裏から観戦したいけど、ゆったり静かに観戦したいという場合におすすめ。
価格も安く、ゴール近くでの攻防は迫力があるので、サッカー専用スタジアムの楽しさを味わうことができます。
逆サイドのプレーは見えづらくなりますが、近いサイドでゴールシーンを観ることができれば最高ですね。



メリット
- ゴール裏で静かにゆったりと観戦できる
- チケットが比較的安い
- 迫力あるゴールシーンを間近で見られる
- 万博記念公園駅方面に近いスタンド
カテゴリー6(上層)

カテゴリー6上層は、カテゴリー6下層と同様にチケットは安く、ゴール裏からゆったりと観戦したいという方におすすめです。
ピッチ(フィールド)全体をゴール裏から見られるので、各チームの戦術がわかりやすいですね。

メリット
- ゴール裏で静かにゆったりと観戦できる
- チケットが比較的安い
- ピッチ(フィールド)全体がよく見える
- 万博記念公園駅方面に近いスタンド
スタジアムの特徴
- 国内最高クラスのサッカー専用スタジアム
- 約4万人収容の国際スタジアム
スタジアムを実際に訪れて…

「パナソニックスタジアム吹田」に初めて訪れたときは、サッカー専用スタジアムならではの座席からピッチが観やすい点はさることながら、スタジアム内に入場してから座席へ着くまでのアプローチ部分、つまりスタジアム内のコンコースには感動を覚えたほどでした。
なぜかというとコンコースにいながら美しい緑のピッチが視界に広がっている。
従来の陸上競技場は、入口ゲートからスタジアムのコンコースに入り、そこからさらに座席に向かう入場口を通り、初めてピッチを見ることができる構造が多いですね。
しかし「パナソニックスタジアム吹田」はコンコースと座席、ピッチが空間としてつながっていることが新鮮でした。
約4万人収容の大規模なスタジアムでありながら、中に入ってみると想像よりもスタジアムが小さく感じます。
これは私が「日産スタジアム」のような大規模な陸上競技場に小さいころから慣れていたことも要因ですが、「パナソニックスタジアム吹田」は大規模なスタジアムならではの壮大なスケールの迫力を持ちながら、サッカー専用スタジアムならではのコンパクトな臨場感を合わせもったスタジアムであると思いました。
ヨーロッパではこのようなスタジアムはたくさんあるのでしょうが、日本では間違いなく国内最高のスタジアムのひとつといえるでしょう。
スタジアムの建築的特徴
- 建設費約141億は民間企業や個人の寄付金、助成金で全て賄った。
- 最前列の客席とピッチとの最短距離は7m。
- 下層スタンドの勾配は20°~27°
- 上層スタンドの勾配は35°
- 部材の寸法や形状を統一し、曲線の少ない建物形状とすることで、工期やコストを縮減した。
- 従来の同規模スタジアムよりも面積を削減し、コンパクトなスタジアムを実現。
- スタンド席は層を重ねることで、屋根を低く・小さくしている。
- プレキャスト部材(工場で製作搬入)を多用することで、現場の人員を削減・工期短縮。
- 構造躯体の70%をPCa化し型枠使用量を大幅に削減。基礎部分は100%PCa化を実現。
- 3階コンコースの一部に圧縮強度200N/mm2の超高性能コンクリートを用いたスリム柱を採用した。(適用本数:10本、断面360mm×360mm、開発:竹中工務店)
- 設計施工一括発注方式により、設計段階から施工者の技術力を活かした提案。
- スタジアムのデザインは、上部から見ると選手たちが肩を組みスクラムを組んでいるイメージ。
- 南スタンドの屋根は太陽光を透過させるために、一部ガラス素材となっている。
- スタンド下部には通風口が設けられ、風通しを良くしている。
- ホームゴール裏(北スタンド)はサポーターの一体感をつくりだす為に、スタンドの下層と上層の間に位置するVIPエリアが設けられていない。
- 屋根の大梁を斜めに架けた世界初の3Dトラス構造を採用。鉄骨量を31%削減し、軽量化とコストダウンを実現した。
- 屋根の下部には免振装置を設置し、安全性を確保している。
- ソーラーパネルやLED照明を採用し、CASBEEのSランクを取得。
- 雨水利用・太陽熱温水器の採用。
- スタジアム2階入口へのアプローチである大階段はチェッカープレートを使用した鋼製階段となっており、まるで非常階段や建設現場の仮設のような簡素な造り。
- スタジアム内は内装仕上げを極力用いない質素な造り。
- 5回コンコースの外周部に取り付けられた覆い壁によって雨や日射を制御。




【参考】
- 竹中工務店|公式HP
- 「スポーツ事業マネジメントの基礎知識」金森喜久男(著) 東邦出版
- パナソニックスタジアム吹田|公式HP
- 新建築2015年12月号