横浜国際総合競技場



スタジアム概要
スタジアム名称 | 横浜国際総合競技場 |
ネーミングライツ | 日産スタジアム |
ホームチーム | 横浜Fマリノス |
着工 | 1994年1月 |
竣工 | 1997年10月 |
収容人数 | 72,327人 |
所有 | 横浜市 |
運営管理 | 横浜市スポーツ協会・横浜Fマリノス・管理JV |
設計者 | 松田平田設計・東畑建築事務所JV |
施工者 | 竹中工務店・奈良建設JVほか |
総工費 | 約607億円 |
敷地面積 | 14.2ha |
構造 | プレキャスト・プレストレスト・コンクリート造(PC圧着工法) 屋根:S造、人工地盤部一部RC造・S造 |
階数 | 地上7階建て |
敷地面積 | 164,054㎡ |
建築面積 | 67,050㎡ |
延床面積 | 171,024㎡ |
最高高さ | 52m |
フィールド | 107m×73m |
スタジアムアクセス
新横浜駅から徒歩
新横浜駅から「バックスタンド前(東ゲート)」まで徒歩約15分。
バックスタンド前(東ゲート)から反対側のメインスタンド前(西ゲート)まで徒歩約5分です。
小机駅から徒歩
小机駅から「メインスタンド前(西ゲート)」まで徒歩約7分。
メインスタンド前(西ゲート)から反対側のバックスタンド前(東ゲート)まで徒歩約5分です。
車でアクセス(駐車場)
■新横浜公園内の駐車場
駐車場 | 台数 |
---|---|
第1駐車場 | 427台 |
第2駐車場 | 93台 |
第3駐車場 | 136台 |
上記のように新横浜公園内に駐車場はあるものの、スタジアムの収容人数の割には駐車台数が非常に少ないです。
車でアクセスしたい場合は、下記サイトにて予約するのが安心です。
「日産スタジアム」と検索してスタジアム周辺の駐車場を探してみましょう。
座席の紹介

以下では、わたしが実際に現地で観戦した座席を紹介。

メインSS(1階)

メインSS(1階)は選手を近くで見たい、臨場感のある試合を楽しみたい方におすすめの座席です。
「1階席は傾斜が緩くて見えにくい」という意見も多くあると思います。
確かにゴール裏やスタジアムのコーナー部分は、ピッチと距離があるので見えにくいですね。
ただ、わたしが以前にメインSSの10列目の座席で観戦したときは「十分に楽しめる」と感じる座席でした。
1階席でもメインスタンドあるいはバックスタンドの中央にいくほどピッチ全体が近くなるからです。
逆サイドのプレーは、2階席と比べるとやや見えにくく、ピッチ内でプレーする選手間の位置関係が分かりにくいという難点はありますね。
なので試合全体の流れを細かく見たい方には2階席をおすすめします。

メインSS(1階)をおすすめする人
- 日かげで観戦したい
- 選手を近くで見たい
- 臨場感のある試合を楽しみたい
- 小机駅に近いほうがよい
- 選手入場時に正面から選手を見たい
1階席の大部分は屋根が無いので、雨の日は注意

メインSS(2階)

メインSS(2階)のなかでも中央寄りの座席は、ピッチを俯瞰して観ることができます。
選手の動きもよく見えるので、「日産スタジアム」のなかでは観戦しやすい座席ですね。
メインスタンド2階中央部分は、実況席などが配置されています。
そのため、8列目までは座席がありません。
2階席で、よりピッチに近い位置で試合を観たい場合は、バックスタンド中央の前方の座席(SBまたはバックアッパーゾーン)がおすすめです。
メインSS(2階)をおすすめする人
- 日かげで観戦したい
- 2階からピッチ全体を観たい
- 小机駅に近いほうがよい
- 選手入場時に正面から選手を見たい
メインサイド(2階)


メインサイド(2階)は、メインスタンドのコーナーに位置する座席です。
通路より上部の座席(14列目以降)は、他の座席と比較して競争率が低いので、ゆったりと観戦できます。
メインスタンドは日かげになるので、昼間の試合でも快適に観戦できますね。
メインサイド(2階)をおすすめする人
- 日かげで観戦したい
- 2階からピッチ全体を観たい
- 小机駅に近いほうがよい
- 人が少ないところでゆったり観戦したい(満員の試合を除く)
バックアッパーゾーン(2階)


バックアッパーゾーンは、2階席でピッチ全体を観ることができ、価格もSB席やSS席と比べて安い座席です。
日産スタジアムのなかではコスパのよい座席と言えるでしょう。
大規模な陸上競技場なのでピッチは遠く感じますが、十分に満足できる座席ですね。
昼間は逆光となり、特に前列の座席は日が当たるので、ナイターの試合でおすすめします。
また、なるべく前の方の座席かつ中央寄りのSBに近い座席を選ぶと、より試合が観やすくなります。
バックアッパーゾーンをおすすめする人
- 2階からピッチ全体を観たい
- 新横浜駅に近いほうがよい
- なるべく安いチケットがよい
ゴール裏(1階席)


ゴール裏の1階席は、スタンドの傾斜が緩やかなため、逆サイドのプレーは非常に見えづらいです。
ただサポーターの一体感があり、音もよく響くので自然と手拍子がしたくなるような雰囲気がありますね。
基本的に1階席はクラブを愛するコアなサポーターが位置する座席なので、ユニフォームを着て応援するのに抵抗があるようなライトなサポーターには向かない座席です。
浦和レッズサポーターは2階席に集まっていたのを見たことがあります
観戦に慣れていない方は、できるかぎり端の方、あるいは後ろの方の座席を選ぶのがよいでしょう。

また雨が心配な方は、後ろの方の座席を選ぶとよいです。(2階スタンドが屋根となっているため。)
私が観戦したときはゴール裏、真後ろの26列目で、全く雨の心配がありませんでした。
メイン・バックスタンド2階の最後列(コーナー)

こちらは2階席の最後列からの眺めです。
2階席のコーナー部分、最後列ともなると選手が米つぶのように小さく見えます。
試合全体の動きは分かるものの、どの選手がどんなプレーをしたのか、細かいプレーが見えにくいのは難点です。

こちらの座席のメリットは、大観衆に埋めつくされるスタンドを後ろから眺められること。
日本一大きいスタジアムの景色は圧巻です。
※2階席は25列目の位置に柱があります。
26列目以降の座席で一部見切り席があるので注意です。

メインサイドの28列目からピッチを見てみます。
24番の座席は左側に柱があるので特に問題はありませんね。

しかし16番の座席から見ると、右側に柱があってピッチの一部が見えないですね。
超満員となる試合でない限り、心配する必要はありませんが…。
雨天時に雨に降られる座席
雨の日は、どの座席が雨に降られるのか気になりますよね。
「日産スタジアム公式ホームページ」によると以下の通り。
雨天時、1階席の後方(19列目以降)と2階席には、屋根がありますので濡れることなく観覧いただけますが、雨量や風向きによっては多少吹き込む場合もあります。
日産スタジアム
ただ無風ということは考えられないため、2階席の前の方は必ず雨に降られると思っておくのがよいでしょう。
実際にわたしが4列目で観戦したときは雨に降られました。
雨に降られるか降られないか微妙なときは雨具を用意しておくのがよいでしょう。

こちらは2階席・通路前方の13列目から見た屋根の位置です。
13列目でも、風が吹けば雨に降られる可能性が高いと言えます。

2階席の一番上はサッシで覆われているため、後ろから雨風が吹き込むことはありません。
結論、2階席で雨に降られたくない場合は、14列目以降(通路後方)の座席をおすすめします。
スタジアムグルメ
横浜Fマリノスのホームゲーム開催日は、メインスタンド前(西ゲート広場)とバックスタンド前(東ゲート広場)に、およそ30~40店舗のスタジアムグルメ(キッチンカー)が出店されます。
常に混雑しているので、行列に並ぶ時間を覚悟しておきましょう。
スタジアム場内にも売店がありますが、場外の方が美味しくて満足すること間違いないです。
出店されるお店は事前に「横浜Fマリノス公式サイト」で確認し、食べたいものを決めておくとスムーズですね。
バックスタンド前(東ゲート広場)

バックスタンド前の東ゲート広場は多くのマリノスサポーターが集まっているため、どの店も行列。
歩きにくいほどに大混雑となっています。
キックオフ時間に間に合うように、スタジアムには余裕をもって来場するのがよいですね。
メインスタンド前(西ゲート広場)

メインスタンド前の西ゲート広場にも多くのスタジアムグルメが出店されています。
東ゲートと比べると空いていますが、こちらも行列ができている場合があります。
スタジアムグルメは基本的に混雑しているため、行列に並びたくない場合は、新横浜駅で食事を済ませておくのがよいでしょう。
メインスタンド側の小机駅には食事をするところがほとんどありません。
スタジアムの特徴



- 国内最大の収容人数を誇るスタジアム
- 360度取り囲むスタンドによって生み出される非日常的な劇場空間
- 2層式スタンドで2層目は10m程前に出しフィールドに近い
- 観客席は全席背もたれ付きで座席間に余裕のある設計
- 屋根は観客席の3/4を覆う
- スタンド-屋根の開口部は防音と風除けのためにサッシや防音壁を設置
- 観客がフィールドに侵入できないように観客席とフィールドの間には堀がある
- 両サイドスタンドに2基の大型映像装置
- 世界で初めて取り入れられた空気圧による走行式カメラ
非日常的な劇場空間

「日産スタジアム」はスタジアムを劇場空間と捉え、「観戦しやすい・プレーしやすい・報道しやすい」が当初の設計コンセプトとされています。
観客席からピッチが遠くて、試合が見えにくいといった声はよく聞かれるところ。
しかし大規模なスタジアムでしか体感できない良さもあります。
それはスタジアムに大観衆が集まったときのパワー。
超満員のときの迫力はすさまじいものがありますね。
また360度つながるスタンドで取り囲まれることで、この場所だけの"非日常の特別感"を体感できます。
そして屋根の下には多数のスピーカーが設置されているため、大迫力の音響でワクワクする演出が楽しめます。
観客席は背もたれ付きで座席間に余裕のある設計


座席の間隔は余裕をもって設計されているため、ゆったりと観戦することができます。

左右だけでなく、前後の間隔にもゆとりがあるため、人が座っていても通り抜けしやすいのも良いポイント。
通路より中央の座席に座るために「すみません…」と言って人の前を通るのは嫌なひとが多いですよね。
ちなみに「国立競技場」や「パナソニックスタジアム吹田」「ヨドコウ桜スタジアム」など、新しくできたスタジアムでも座席間が狭いスタジアムも多いです。
日産スタジアムはピッチがやや遠いものの、座席スペースにゆとりがあるだけでもすごく良いスタジアムだと感じますね。
スタンド-屋根にはサッシや防音壁を設置

スタンドと屋根のあいだはサッシや防音壁で閉じられ、半屋外空間のようになっています。
最上部の座席は暖かい空気がのぼり滞留するので、寒い冬でも少し暖かく感じます。
【参考】
- 日産スタジアム|横浜国際総合競技場|公式HP
- 月刊体育施設:スポーツ施設&マネジメント情報誌.27(1)(334)
- 月刊体育施設:スポーツ施設&マネジメント情報誌.27(7)(340)
- 特集・横浜とワールドカップサッカー④ 7万人の歓声が響く ~横浜国際総合競技場の運営戦略~ |木村重治