2021年5月5日
J2リーグ 第12節
栃木SC vs ギラヴァンツ北九州
2020年に新しく完成したばかりの「カンセキスタジアムとちぎ」での観戦。
2022年に行われる「とちぎ国体」に向けて建設された陸上競技場です。
栃木SCにとっては球技専用の「栃木県グリーンスタジアム」があるものの、J1リーグのライセンス基準を一部満たしていないため、陸上競技に乗っかる形でJ1リーグでも使用できるスタジアムを建設する運びになったというところでしょうか。
最新のスタジアムでの観戦、わくわくしますね。
この記事でわかること
- 宇都宮駅の餃子
- 宇都宮駅からバスでアクセス
- スタジアム周辺
- メインスタンドの中(コンコース・設備)
- メインスタンド上層からの眺め
- パノラマシートで観戦
宇都宮駅からスタジアムへ
今日は宇都宮駅から行ってみましょう。
「カンセキスタジアムとちぎ」の最寄り駅は「西川田駅」、シャトルバスが出ているのは「雀宮駅」です。
宇都宮駅はスタジアムの最寄りではないものの新幹線が停まる主要駅。
飲食店も多いので、遠方から来る方にとっては基点の駅となるでしょう。
宇都宮といえば「餃子」。
ということで、宇都宮駅前の人気店「餃天堂」に行ってみようと思いましたが…、お店の前には雨にもコロナ禍にも関わらず、行列ができています。
ここはあっさりとやめておきましょう。
宇都宮のグルメ
雨も降っているので、宇都宮駅直結のパセオ1Fにある「青源」に決めました。
迷わず「青源セット」を注文します。
「源ちゃん焼き餃子」と「ネギ味噌餃子」がそれぞれ6個ずつと、ご飯・味噌汁がセットになっています。
ネギ味噌のタレは、お酢が入っているためか少し酸っぱい味。
私は"お酢"派ではなく"ラー油+醤油"派なので、シンプルな焼き餃子の方が好みで美味しかったです!
味噌汁の器が大きく、ご飯もたっぷり。満足ですね。
宇都宮駅から路線バスでスタジアムへ
JR宇都宮駅から東武宇都宮駅まで20分ほど歩き、そこからスタジアム最寄りの西川田駅まで行こうかな…と思いましたが、JR宇都宮駅西口からバスも出ているので、今回はバスで行くことにしましょう。
「11のりば 31系統」あるいは「12のりば 36系統」のどちらかのバスに乗って、終点の「西川田東」バス停で降車します。
「11のりば 31系統」は20分間隔で運行しており、「12のりば 36系統」は1時間~2時間に1本程度の割合で運行していますので、「11のりば」で待っていれば間違いはないですね。
「西川田東」バス停からスタジアムへ
約40分で「西川田東」バス停に到着!(運賃は410円)
バス停を降りると、巨大な「カンセキスタジアムとちぎ」が見えました!
雨なのが非常に惜しい…。
丘のスロープをのぼって、南サイドスタンド(ホームゴール裏)の方へ行ってみましょう。
「西川田東」バス停の方を振り返るとこのような景色です。
南サイドスタンドの前に到着しました。
「kanseki stadium tochigi」のロゴが良い感じ。
こういうサインがあるだけでイメージアップに繋がりますね。
カンセキスタジアムとちぎ周辺
南側を通って、バックスタンドの方へ行ってみましょう。
スタジアム周囲は開けていて開放的です。
スタジアム南側には駐車場がありますね。
雨のなか、屋外通路は屋根があったりなかったり…。
こちらは北サイドスタンドの前。
メインスタンドの前まで来ました!
スタジアムグルメはメインスタンド前の屋外で出店されています。
それではメインスタンドから入場しましょう。
メインスタンドの中へ
まずはメインスタンド下層コンコースの正面から。
陸上トラックがあるから、やっぱりピッチは遠いかな。
座席の基調色は"黄色"ですが、特に上層にいくにつれてグレーや白が多くなりランダムに配色されています。
「国立競技場」のように、空席の時も観客が居るような錯覚を起こさせる狙いがあるのかもしれません。
バックスタンド上層の中央には「とちぎ」の文字と赤い"いちご"です。
こちらはスタンド下層の通路コンコース。
陸上トラックがあるものの、コンコースからピッチが見える造りは、「サンガスタジアム」や「パナソニックスタジアム吹田」、「ミクニワールドスタジアム北九州」といった近年の新しいスタジアムと似ていますね。
こちらは北サイドスタンドに近い位置から見た眺めです。
晴れていれば、綺麗な写真が撮れて最高だったのですが…残念。
またリベンジします。
メインスタンド北側にある「テーブル席」です。
スタジアムグルメを座席で食べるときにいつも困るのが、テーブルが無くて不安定であること。
ここでスタグル食べて飲み物も置けて、最高列なので観やすくて良い座席だと思います。
車いすスペースに1席だけある、この座席は同伴者用の座席でしょうか?
ゴール裏の広大なスペース。
陸上競技にとっては間違いなく素晴らしいスタジアムですが、サッカー観戦の立場としてみると特にゴール裏は遠いですよね。
カンセキスタジアムとちぎの「トイレ」
下層コンコースにあるトイレは一方通行になっています。
さすが新しいスタジアムだけあって、すごくキレイですね。
気になったのが、男子トイレの中に更衣スペースがあったこと。
女子トイレにありそうなのは何となく想像できますが、男子トイレにもあるとは、時代を感じますね。
メインスタンド上層へ
階段をのぼって、メインスタンド上層へ行ってみましょう。
こちらはメインスタンドの前にある駐車場。
北サイドスタンドを眺めます。
屋根は全周架かっているものの、下層スタンドは雨に降られそうですね。
今日の座席「パノラマシート」に向かいます。
パノラマシートで観戦
メインスタンド上層(下段)中央からの眺めです。
上層スタンドはピッチ全体がとても観やすい。
座席はもちろん背もたれ・ドリンクホルダーが付いています。
選手のウォーミングアップが始まりました。
下位に低迷する栃木SCと、現在最下位のギラヴァンツ北九州の一戦。
ギラヴァンツ北九州は昨年J2リーグ5位と、一時はJ1昇格に迫る勢いがあったチーム。
主力選手が引きぬかれた影響もあるのか、今シーズンはなかなか上手くいっていないようです。
栃木SCには元日本代表の矢野貴章が在籍しています。
187cmと大型の選手でありながら、スピードがあり裏への抜け出しやドリブル、ハードワークをするイメージがある選手。
こちらは栃木SCのゴール裏サポーター。
まもなくキックオフ!
序盤からパスミスの多いギラヴァンツ北九州。
栃木SCのハイプレスに引っかかり、ポゼッションが全く機能していません。
これが最下位のチームか。と感じる試合展開です。
栃木SCは現在の順位から分かるとおり、そこまでチームとしての出来は良くはない。
しかし最下位チームが相手ということもあって、優位な状況で試合が進みます。
前半25分、DFラインから北九州の井澤春輝がパスを受けるが、少しパスがずれバランスを崩す。
そこにプレッシャーをかけた栃木の矢野貴章がボールを奪い、そのままゴールへドリブル。
冷静にゴールへ流し込み、先制点を挙げます。
矢野貴章がボールを奪ったときに足が掛かっていたので、ギラヴァンツ北九州の選手やコーチは猛抗議。
第三者目線で見ても、あれはファールだったような…。
ただ井澤春輝へのパスが足元からずれたことでバランスを崩した様子も見てとれたので、微妙なところではありました。
結局判定は覆らず、ギラヴァンツ北九州のコーチへイエローカードが提示されます。
VARが無いな、と思っていたら今シーズン導入されてるのはJ1リーグだけだったのですね。
もしVARがあったら判定がどうなっていたのか興味深いですね。
事情があって今日は当分夜ごはんが食べられないので、ハーフタイム中の17時頃にスタジアムグルメを頂きます。
ナポリタンと迷い、ワンコイン(500円)のミートソースドリアにしました。
それでは後半戦です。
後半59分、ギラヴァンツ北九州は中央の位置からフリーキックを獲得。
これを10番の髙橋大悟が左足を一閃。
ゴール左隅へ鮮やかに吸い込まれ同点!
ゴール後はゆりかごパフォーマンス。
北九州は髙橋大悟の同点弾を機に、息を吹き返します。
ポゼッションにリズムが生まれ、徐々にイケイケムードとなってきました。
前半のファール疑惑による失点が悔しかったのか、チーム全体に気迫を感じたようにも思います。
このまま1-1の同点で終了すると思っていたアディショナルタイム、左サイドに抜け出した斧澤隼輝のクロスを、途中出場の富山貴光がトラップから反転してシュート。
ギラヴァンツ北九州が後半終了間際に劇的逆転弾です!
試合は2-1でギラヴァンツ北九州の勝利!
これで順位は18位となり、ギラヴァンツ北九州はJ3降格圏を抜け出しました。
前半の不運からチーム一丸となって掴んだ劇的勝利。
最下位の中で得た価値ある勝利はチーム浮上のきっかけとなるかもしれません。
栃木SCのサポーターにとっては不憫ですが、中立の立場からすると面白い試合でした。
帰りはメインスタンド最寄りの「西川田駅」へ歩いて帰ります。
今日は尻上がりに面白くなり、気持ちが高ぶりましたね。
それではまた次回!