長居陸上競技場
スタジアム概要
スタジアム名称 | 長居陸上競技場 |
ネーミングライツ | ヤンマースタジアム長居 |
ホームチーム | セレッソ大阪 |
開場 | 1964年 |
改修・改築 | 1992年~1996年 |
収容人数 | 47,816人 |
所有 | 大阪市 |
運営管理 | 長居公園スポーツの森プロジェクトグループ |
設計者 | 昭和設計 |
施工者 | 竹中工務店・フジタ・鴻池組 |
総事業費 | 約401億円 |
構造・階数 | RC+S造・地上5階 |
敷地面積 | 705,000㎡ |
建築面積 | 26,692㎡ |
延床面積 | 52,300㎡ |
最高高さ | 44.5m |
スタジアムアクセス
ヤンマースタジアム長居へのアクセスは地下鉄長居駅またはJR長居駅、JR鶴ヶ丘駅から徒歩5分程度となります。
ホームゴール裏はJR鶴ヶ丘駅から、アウェイゴール裏は長居駅からのアクセスが便利ですね。
座席の紹介
以下では、わたしが実際に現地で観戦した座席を紹介。
※2021年に「ヨドコウ桜スタジアム」が完成し、「ヤンマースタジアム長居」はセレッソ大阪のホームスタジアムとして使用されなくなりました。
カテゴリー2ミックス
カテゴリー2ミックスはメインスタンド中央よりビジターサポーター席に近い指定席になります。
カテゴリー3ミックスよりも600円高い座席になりますが、カテゴリー3と観やすさはそれ程変わらないですね。
デメリット
- チケットの価格がやや高め
メリット
- 日かげで観戦できる
- 選手入場時に前から選手を見られる
- 最寄り駅に近いスタンド
カテゴリー3ミックス
カテゴリー3ミックスはカテゴリー2よりもピッチを少し斜めから観る位置になります。
ただカテゴリー2との境界線ぎりぎりの位置の座席にすれば、カテゴリー2とほとんど変わらない座席になります。
自由席なので良い座席を確保できるかどうかがポイントですが、大阪ダービーのような注目試合でない限り、少し早めにスタジアムへ行けば座席は確保できると思われます。
デメリット
- 自由席なので早めに来場するなど工夫して座席を確保する必要がある
メリット
- 日かげで観戦できる
- 最寄り駅に近いスタンド
- チケットの価格が比較的安い
カテゴリー4
カテゴリー4(指定席)はメインスタンドのカテゴリー3(自由席)と価格が同じですが、カテゴリー3よりも試合を近くで観戦することができます。
また中央の座席を取ることができれば、メインスタンドのSAKURA SEATやカテゴリー1と同じ目線で観戦することが可能です。
日中は日光を浴びることになりますが、ナイターであれば一番コスパの良い座席だと思います。
デメリット
- 最寄り駅と反対側のスタンド
- 日中は逆光が当たりまぶしい・暑い
メリット
- チケット価格が比較的安い
- ピッチ(フィールド)に近く臨場感がある
カテゴリー5
カテゴリー5はバックスタンドの大部分を占める、大きなエリアになります。
サポーターシートを除くと最も安価な座席で、早めにスタジアムへ行けば中央の良い座席を確保することも可能です。
デメリット
- 最寄り駅と反対側のスタンド
- 日中は逆光が当たりまぶしい・暑い(後方の座席を除く)
- 自由席なので良い座席を確保するためには、早めに来場する必要がある
メリット
- チケット価格が比較的安い
- ピッチ(フィールド)全体が見やすい
過去の観戦記
スタジアムの特徴
スタジアムを実際に訪れて…
「ヤンマースタジアム長居」にはじめて訪れたときは、スタジアムの壮大な迫力に圧倒されました。
昨今は華やかさよりも、コストを抑えた合理性が求められる時代の流れもあり、ここまで大規模なコンクリート打ち放しのスタジアムは今後は現れないのではないと思います。
2016年、同じ大阪につくられた「市立吹田サッカースタジアム」は約4万人収容でありながら建設費を極力抑えたエコなスタジアムとして知られていますが、「ヤンマースタジアム長居」は正反対のスタジアムであるといえます。
現代ではなかなか新しく造られるグレードの建物ではありませんが、街のシンボル的な役割としては素晴らしいですね。
サッカー専用スタジアムのように、観戦環境を考えること、建設費用を抑えることも大事ですが、一見無駄と思えることにも(芸術やモニュメントとしても)価値があるはずです。
技術が急速に発展し、効率性・合理性を求め、無駄を排する世の中になってきていますが、平成初期の時代を感じ心のよりどころとなるスタジアムとして、「ヤンマースタジアム長居」は今後も長く残ってほしいですね。
スタジアムの建築的特徴
- 『未来への飛翔』スポーツのエキサイティングな感動・夢を乗せ、21世紀へ向けて飛びたつ鳥の翼をイメージした屋根形状。
- 『メモリアルシンボル』列柱の力強い直線とスタンド、及び屋根の優しい曲線との対比から醸し出される象徴的なファサード。
- 『ドラマチックスペース』光を透過する膜材と立体トラスで覆われた明るく躍動感溢れるスポーツ観戦空間。
【参考】
- 昭和設計|公式HP
- 月刊体育施設:スポーツ施設&マネジメント情報誌.27(1)(334)