京都府立京都スタジアム
スタジアム概要
スタジアム名称 | 京都府立京都スタジアム |
ネーミングライツ | サンガスタジアム by KYOCERA |
ホームチーム | 京都サンガF.C. |
着工 | 2018年1月 |
竣工 | 2020年1月 |
収容人数 | 21,600人 |
所有 | 京都府 |
運営管理 | 合同会社ビバ&サンガ |
設計者 | 基本:日建設計 実施:東畑建築事務所 |
施工者 | 竹中工務店・公成建設・長村組JV |
建設事業費 | 約147億円(京都府) |
スタジアムアクセス
「JR亀岡駅」の北東口から徒歩約3分。
電車でアクセス
電車でアクセスする場合は、京都駅から下記の通りです。
京都駅 ⇒ 亀岡駅
- JR嵯峨野線で20分~35分(快速もあり)|運賃は420円
- JR特急で17分|運賃は1,610円
特急を利用しても時間はそれほど変わらないので、京都駅で待っている在来線に乗ってしまうのがベストです。
バスでアクセス
"京都駅前"から"桂駅東口"⇒"JR亀岡駅南口"まで路線バスが運行しています。(1時間に2~3本)
京都駅から亀岡駅までの所要時間は60~75分、運賃も電車より高いため、素直に電車を利用するのがよいですね。
また京都サンガホームゲーム開催日は"阪急桂駅東口"⇒"JR桂川駅"⇒"サンガスタジアム"の区間でシャトルバスが運行しています。
最新の運行情報については「京都サンガF.C.オフィシャルサイト」を確認しましょう。
車でアクセス(駐車場)
サンガスタジアムに駐車場はありません。
車でスタジアム周辺にアクセスしたい場合は、下記のサイトにて「サンガスタジアム」と検索して駐車場を予約できます。
駐車場を予約する(PR)
下の記事で「サンガスタジアム北側にある駐車場」の現地の写真を紹介しています。
駐車場の写真を見る
座席の紹介
以下では、わたしが実際に現地で観戦した座席を紹介。
メインS指定席
メインS指定席は選手のプレーを間近に見られるだけでなく、ベンチにいる選手や監督も近くで見られます。
また選手入場の際にも正面から選手を見られるので、選手の写真をたくさん撮りたい人には良い座席でしょう。
メインスタンド中央のサンガシートよりも安いので、少しでも費用を抑えたい場合におすすめです。
メインS指定席の中でも中央のブロックの座席(W6やW12)を確保できるように、チケットは早めに購入するのがよいですね。
メインS指定のデメリット
- 前方の座席は雨に降られやすい
メインS指定のメリット
- 亀岡駅に近い(入場口に近い)
- 日かげで観戦できる
- 入場時に選手を前から見られる
- ベンチの選手を目の前で見られる
- サンガシート(メイン中央)よりもチケットが安い
メインスタンド最後列の座席は、前の座席と比べて3cm程度ゆとりを持って設計されているため、ゆったりと観戦することができます。(※チケット料金は変わりません)
メインS指定席の観戦記
バックS指定席
バックS指定席は、メインスタンド中央と同じ目線で観戦できて、チケット価格はメインスタンドよりも安いお得な座席です。
「チケットの価格は抑えたいけど、臨場感のある観やすい座席がいいな…。」
そんな欲を最大限かなえた素晴らしい座席です。
ただ昼間の試合は逆光で日ざしが当たるので、ナイターゲームで利用するのが一番おすすめです。
バックS指定席のデメリット
- 日ざしが逆光になる(暑さ・まぶしさ・日焼け)
- 前方の座席は雨に降られやすい
バックS指定席のメリット
- メインスタンドのサンガシートと同じ目線で観戦できる
- チケット価格が安い
- ピッチに近く臨場感がある
バック上層S指定席
バック上層S指定席はチケットが比較的安く、ピッチ全体を観ることができ、かつ臨場感もあるコストパフォーマンスに優れた座席です。
屋根があるので雨の日も安心です。
バック上層のメリット
- チケット価格が安い
- ピッチ(フィールド)全体が見やすい
- 屋根があり雨に降られない
- 日かげで観戦できる
バック上層の観戦記
ホームゴール裏(北・上層)
サンガサポーターが集まる北側のゴール裏。
サポーターの一体感をより近くで感じたいかたにおすすめです。
下層スタンドは早めに埋まってしまうので、慣れていない人は比較的空いている上層スタンドが良いですね。
北側は入場口に近く便利です。
ホームゴール裏(3F北)のメリット
- 亀岡駅に近い(入場口に近い)
- チケット価格が安い
- ホームサポーターと一体感のある声出し応援ができる
ホームゴール裏(南・上層)
ホームゴール裏(南)は、ピッチの見えかたは北側のホーム自由席と同じですが、違いは日が当たらないことです。
また北側よりも観客が少ないので、ゆったりと観戦できます。(※満員になる人気試合を除く)
南側は亀岡駅に近いスタンドではありますが、入場口が南側にないため、北側に迂回してスタジアムに入る必要があります。
ホームゴール裏(3F南)のメリット
- 北側よりも観客が少なく、ゆったり観戦できる(満員時を除く)
- 日かげで観戦できる
- チケット価格が安い
バルコニー席
バルコニー席は、ピッチとの距離がメイン・バックスタンドや南北サイドスタンド前方の座席と同じくらいピッチに近い位置にありながら、ピッチレベルから高い視点で試合を観られます。
メイン・バックスタンドの端の方の座席(バルコニー席に近い座席)と比較してチケットは安く、かつ観やすいのでコスパの良い座席ですね。
スタジアムの中に4か所あるので、「入場口に近いか?(メイン北側)」「日が当たらないか?(メイン・バック南側)」…など自分に合った好みで検討するのがよいでしょう。
バルコニー席のメリット
- メインS・バックS指定席よりもチケットが安い
- ピッチの近くから高い目線で試合を見られる
バルコニー席の観戦記
ビジターゴール裏(2F 南)
ビジター席はアウェイサポーターのための座席です。
アウェイの地まで足を運ぶ"コアサポーター"ならではの一体感があります。
熱狂的なサポーターでなければ、後ろまたは端の方の座席にしておくのがよいですね。
ビジターゴール裏(2F南)のメリット
- アウェイサポーターの一体感
- チケット価格が安い
南サイドスタンド指定席
南サイドスタンド指定席は、ビジター指定席となりのエリアです。
ホームゴール裏(北)やビジターゴール裏と比べると、観客が少なめの座席エリアですね。
ゴール裏で観戦したいけど、"コアサポーターの多いエリアに行く勇気はまだない…"というかたにおすすめです。
南サイドスタンドのメリット
- ライトなサポーター(初心者)でもゴール裏で観戦しやすい
- ホーム・アウェイ中立な立場でもゴール裏で観戦しやすい
- チケット価格が安い
VIPテラス席
VIP席はサンガシートの後方の座席です。
一般販売はされていない座席となっています。
一般の座席と異なりシートが革製のため、柔らかく座り心地が良いです。
ピッチの正面で適度に高さがある、VIPにふさわしい座席です。
VIPテラス席の後ろにあるVIPラウンジは一般の方でもレンタルが可能で、会議室やスタジアムウェディングとして利用されています。
雨に降られる座席
屋根は観客席の最前列より2m前へ張り出しています。
ただし、風向きによっては前方の座席は雨に降られる可能性が高いです。
実際にわたしが雨天時にメインスタンド8列目で観戦をしたときには、若干ですが雨の当たる時間帯がありました。 (参照:サンガスタジアムで観戦)
また別の日には、試合途中で雨が降ってきたのですが、下層の12列目でも雨具を使用していた人がいました。(参照:サンガスタジアムで観戦 Vol.3)
風の強さにもよりますが、下層スタンドは12列目まで雨に降られる可能性が高いことを想定しておくとよいでしょう。
スタジアムの特徴
「パナソニックスタジアム吹田」と造りが似ていますが、吹田スタジアムは約4万人収容に対して、サンガスタジアムは約2万人収容。
スタジアムの八角形の形状はそのままに、吹田スタジアムより座席数を少なくして高さを抑えたようなスタジアムです。
下層スタンドの座席は吹田スタジアムが24列に対し、サンガスタジアムは20列です。
下層スタンドの勾配は21度~24度、上層スタンドの勾配は32度と十分な勾配が確保されていますね。
2階エントランス
スタジアムの外部に使用されている木ルーバーは京都府内産の杉が使われています。
建設コストを抑えるために、木材は全て市場で流通している規格品寸法の部材を採用されました。
スタジアム建設に寄付金が賄われたため、寄付者銘板が外部コンコースに設置されています。
2階外部コンコース
2階にはスタジアムを1周する外部コンコースがあり、試合が開催されない日は一般開放されています。
2階屋内コンコース
2階の屋内コンコースは「パナソニックスタジアム吹田」や「カンセキスタジアムとちぎ」と同様に、ピッチに向かって開放的になっていますね。
3階コンコース
3階コンコースに上がると、躯体や設備があらわしの質素な印象です。
おそらくコスト削減のため、裏の動線となる通路は簡易な造りになっていると考えられます。
3階スタンド内
メインスタンドの最上部からは亀岡の景色をながめることができます。
なかなか見る機会がないであろう、スタンド内に設置されている電光掲示板の裏側です。
スカイボックス
3階メインスタンド内のスカイボックスは一般の方もレンタルできます。
ここで会議ができたらサッカーファンはテンションあがりますよね。
ロッカールーム
ウォームアップエリア
選手が試合前に簡単なウォーミングアップを行う場所です。
ボールが当たっても問題ないように天井の仕上げが工夫されています。
天井仕上げはスケルトンの格子状にして照明や設備機器を天井裏側に持ってくることで、照明の光・空調の風・スプリンクラーなど全て機能するようになっています。
放送ブース
テレビ局などに利用される実況放送席です。
一見すると窓ガラスがあるように見えますが、関係者の要望でスタジアム内の熱気を肌で感じたいために、窓を設けなかったようです。
記者席
例えば「ヤンマースタジアム長居」のように、メインスタンド中央の大半を記者席が占めているスタジアムもありますが、サンガスタジアムは観客に配慮して記者席が一番上の4階部分に設けられています。
ただサンガスタジアムは約2万人収容のコンパクトなスタジアムなので、4階からでも十分に観やすいですね。
大型映像操作室
4階にある大型映像装置室です。
エントランスホール
選手がバスから降りてスタジアムに入る場所。
そしてロッカールームから出てきた選手が出てきてスタジアムへと入場する場所になります。
選手がスパイクを履くことを考慮して、床材はゴムタイル仕上げとなっています。
ピッチレベル
ピッチレベルと最前列の観客席の高低差は約1.2m。
わたしは身長175cmですが、最前列の観客と目線が合いそうな感覚でした。
またメインスタンドとバックスタンドで異なる点があります。
メインスタンドは全てコンクリート打ち放しですが、バックスタンドは広告が掲出できるように緩衝材が一部設けられているのです。
維持管理への配慮
サッカーをプレーする選手にとって重要なピッチコンデション。
芝の育成・維持管理には日照と通風が重要となりますが、当スタジアムでも下記の通り配慮されています。
南サイドスタンドの屋根は、「パナソニックスタジアム吹田」と同様に太陽光を透過するガラス素材で造られています。
南北スタンドの下部には通風口が設けられており、エアダクトによりピッチの芝へ風を送り込んでいます。
南側のスタンドはボールが当たるためか、建設から1年ですでに一部破損している状態となっていますが…。
その他
トイレは混雑を避けスムーズな動線を確保するため、入口と出口を明確にして一方通行としています。
手洗い器1か所につき鏡を1か所ずつ設置しないことで、手洗い器の前で長時間留まるのを防ぎ混雑緩和の対策としているようです。
東側のスタンド内には屋内クライミングウォール施設があります。
東側の屋外には3×3のバスケットボールコートがあります。
東側のバスケットボールコートの近くには駐輪場も完備。
北側スタンドにはインフォメーションがあり、ここでスタジアムツアーの受付などを行っています。
インフォメーションの前には無料で利用できる足湯があります。
【参考】
- サンガスタジアム by KYOCERA|公式HP
- 東畑建築事務所