杜のスタジアム - National Stadium


スタジアム概要
スタジアム名称 | 国立競技場 |
着工 | 2016年12月 |
竣工 | 2019年11月 |
収容人数 | 約60,000席 |
所有 | 日本スポーツ振興センター |
運営管理 | 日本スポーツ振興センター |
設計者 | 大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所JV |
施工者 | 大成建設 |
建設費 | 1,529億円 |
設計監理費 | 40億円 |
スタジアムアクセス
- 国立競技場駅から徒歩1分
- 千駄ヶ谷駅・信濃町駅から徒歩5分
- 外苑前駅から徒歩9分(バックスタンド)
- 北参道駅から徒歩10分(南スタンド)
- 青山一丁目駅から徒歩15分(バックスタンド)
- 表参道駅から徒歩20分(南スタンド)
羽田空港駅(京急)からアクセス

羽田空港(第1・第2ターミナル)から電車でアクセスする場合は、京急線にて大門駅で乗り換え、都営大江戸線で「国立競技場駅」へ行くのが便利です。
「国立競技場駅」は、北サイドスタンド・メインスタンドに近い駅となります。
駅 | 所要時間 | 乗り換え | 運賃(IC) |
---|---|---|---|
国立競技場駅 | 45~55分 | 1回 | 583円 |
JR千駄ヶ谷駅 | 46~55分 | 2回 | 535円 |
JR信濃町駅 | 48~57分 | 2回 | 535円 |
青山一丁目駅 | 39~48分 | 1回 | 583円 |
外苑前駅 | 44~51分 | 1回 | 649円 |
北参道駅 | 49~58分 | 2回 | 683円 |
上記の時間、運賃は目安となります。最新情報は検索して確認ください。
東京駅からアクセス

東京駅からアクセスする場合は、「JR信濃町駅」あるいは「JR千駄ヶ谷駅」が便利です。
東京駅からの運賃はどちらも同じです。 メインスタンドは「千駄ヶ谷駅」、バックスタンドは「信濃町駅」がよいでしょう。
駅 | 所要時間 | 乗り換え | 運賃(IC) |
---|---|---|---|
国立競技場駅 | 26~28分 | 2回 | 276円 |
JR千駄ヶ谷駅 | 16~20分 | 1回 | 168円 |
JR信濃町駅 | 15~19分 | 1回 | 168円 |
青山一丁目駅 | 15~19分 | 1回 | 168円 |
外苑前駅 | 16~20分 | 1回 | 168円 |
北参道駅 | 25~27分 | 1回 | 199円 |
上記の時間、運賃は目安となります。最新情報は検索して確認ください。
南サイドスタンドで観戦する場合

南サイドスタンドやメインスタンド・バックスタンドの南側で観戦する場合は、外苑前駅または北参道駅からアクセスするのもよいです。
国立競技場のモニュメントが南サイドスタンドのEゲート前にあるので、外苑前駅・北参道駅はスタジアムの全景や記念撮影を行いたい方に便利な駅ですね。
表参道駅はやや遠いものの、利用者が少ないので混雑しません。
入場者数が多い試合で混雑を避けたい場合は、表参道駅から帰るのもおすすめです。
"北"参道駅と"表"参道駅の2つあるのでお間違えのないように。
車でアクセス(駐車場)
車でアクセスする場合は、下記サイトにて「国立競技場」と検索し、スタジアム周辺の駐車場を予約するのが便利です。
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座席の紹介

現地で観戦した体験をもとに座席の特徴を紹介します
開催チームによって座席図が異なるため、下図の天皇杯の座席図を参考に紹介します。

ゴール裏(1層目)

ゴール裏(1層目)は、2層目・3層目と比較して、スタジアムの熱気や臨場感を楽しめる座席です。

逆サイドのプレーは見えにくいですが、ゴール裏から迫力あるゴールシーンを見ることができます。

サッカーの試合では声出し応援エリアとなり、基本的には多くの方が立って応援する座席エリアとなります。
最後列の座席

ゴール裏は座席が後ろになるほど、ピッチが見やすくなります。
ただし一番後ろの座席でも、逆サイドのプレーがやや見えにくい点に注意です。
最前列の座席

ゴール裏の最前列ともなると、ピッチレベルで見ているような感覚です。
試合を観て楽しむというよりは、入退場時に選手を間近で見たい場合や、声出し応援をする方におすすめです。
南サイドスタンド

南サイドスタンド1層目の中央には大きなゲートがあり、座席が分断されています。
Jリーグのゴール裏サポーターにとっては、一体感が得られにくい残念な構造ですね。
ゴール裏(2層目)

ゴール裏(2層目)は、1層目よりピッチ(フィールド)全体が見やすく、かつ3層目より臨場感のある座席です。

上図は、南サイドスタンド2層目の中央、入口付近の通路(2層目の9列目あたり)から見た写真です。

初めてスタンドに入ったときは、想像以上にピッチ(フィールド)が近く感じ、全体も見やすく良い座席だと思いました。
ゴール裏2層目もサポーターがたくさんいるので、自由席の場合は通路近くの座席を確保しようとすると競争率が高いです。
Jリーグ王者と天皇杯王者が対戦するスーパーカップ(横浜Fマリノスvsヴァンフォーレ甲府)に観戦に行ったときは、甲府側のゴール裏にキックオフ2時間前に到着しました。
ところが、すでに通路より前の座席(~8列目)と、9列目以降でも通路側の座席はすべて埋まっていました。
より良い座席を確保したいなら、スタジアムに早く行ったり、入場待機列に並ぶなど工夫する必要がありますね。

2層目の後ろの座席も十分に見やすいものの、後ろになるほど臨場感は薄れるので、2層目ならなるべく前の方の座席が満足できるでしょう。

上図は、北サイドスタンド2層目6列目からの眺めです。

ピッチ(フィールド)逆サイドのプレーはやや見えにくいですが、十分に観戦を楽しめました。

上図の11列目で観戦したときは、前日に他のスタジアムで観戦した印象が残っていた影響もあると思いますが、ピッチが遠く感じました。
ゴール裏(3層目)

ゴール裏(3層目)はピッチ(フィールド)全体が見やすいものの、臨場感は劣る座席です。
試合はやや見えにくいものの、スタジアム全体を上から眺める景色は圧巻です。
大迫力のスケールを体感できます。
過去の観戦記
3層目の前列


南サイドスタンド3層目(329ブロック4列目321番)からの眺め
ゴール裏3層目の前列(1~5列目)は、2層目の後列と同じくらいピッチ(フィールド)に近い位置にある座席です。
そのため、ピッチレベルから高さがある分、2層目の後列よりも見やすいと感じます。
自由席の場合は、2層目の座席より競争率が低いので、前の方の座席は確保しやすいです。
2層目の前方の座席がとれないなら、3層目の前方の座席をねらうのもよいですね。
3層目の後列


上図は、3層目で一番後ろの座席から見た写真です。
3層目は後ろにいくほどピッチ(フィールド)を見下ろすような角度になります。
選手は小さく見えて逆サイドのプレーは特に見えにくいものの、高いところからの景色は壮観です。
メインスタンドSS席(1層目)

メインスタンドSS席は、スタンド中央エリアから観戦できる座席です。
ピッチ全体が比較的観やすいですが、なるべく後ろの座席の方が試合全体がよく見えます。
入退場する選手を間近で見たい場合は、前方の座席がよいでしょう。


16列目の座席で観戦したときは、十分に試合を楽しめました。
ただ、やはりピッチ逆サイドのプレーが少し見えにくいのは否めません。
陸上トラックがあるので、同規模の「埼玉スタジアム2002」と比べると臨場感は劣りますね。


最後列の24列181番の座席で観戦したときは、ピッチ全体が観やすく満足感が高かったです
メインスタンドS席(1層目)

メインスタンドS席(1層目)は、コーナー部から観戦できる座席です。
ピッチ全体が観やすい座席が良い場合は、なるべく後ろの座席を確保するのがよいでしょう。
前方の座席は、選手が入場しゴール裏へ向かう際に、近くで見ることができます。
座席の間隔は、両隣に人が居ても比較的ゆとりのある設計となっています。
メインスタンドS席(3層目)

メインスタンドS席(3層目)は、スタンド中央に近いエリアからピッチ(フィールド)全体が観やすい座席です。

コーナー寄りのSA席と比べると、観やすく感じました
バックスタンドS席(1層目)


S席はピッチコーナーの位置に近く、ゴール裏(1層目)よりも観やすい座席です。

18列目48番の座席で観戦したときは、ピッチ全体が見えて臨場感のあるよい座席だったと感じました。
ゴール裏(1層目)と同様に、座席が後ろになるほど満足感が高いですね。


16列357番の座席で観戦したときは、ピッチ全体が見えるけど、逆サイドが少し見えにくい印象でしたね。
バックスタンドS席(2層目)

バックスタンドS席(2層目)は、コーナーエリアにある座席です。
スタンドは上から見ると楕円形で、ピッチに向かいカーブしています。
そのため手前側のピッチに関しては、バックスタンド中央エリアよりも近く感じます。
ただ逆サイドのプレーは見えにくくなるため、試合全体を通して観やすい方がよいなら、スタンド中央のSS席がよいでしょう。


2024年4月13日(14時キックオフ)に観戦したときは、試合途中から日ざしが逆光になり、まぶしく暑かったです。
時間帯や季節によって日あたりは異なりますが、日ざしが当たると、まぶしくて試合が見えにくかったり、暑さや日焼けで疲れるなどデメリットがあるため注意です。
バックスタンドSS席(2層目)


1層目と比べると臨場感に劣るものの、ピッチ全体がよく見えて試合の流れを楽しめます。
1層目よりピッチ全体がよく見えて、3層目より臨場感のある、バランスの良い座席ですね。
試合全体が観やすくて、国立競技場のスケール感を味わえる点から、おすすめできる座席です。
テラス席(バックスタンド2層目)

バックスタンド2層目の最後列(一部)には「テラス席」というテーブル付きの特別な観戦エリアがあります。

上図のように木製デッキの上に高級感のあるシートがならんでいます。
VIPエリアのように囲われていて特別感もありますね。
スタジアムグルメなど持ちこみ、食事をしながらゆったりと観戦できそうです。

「テラス席」はバックスタンド中央ではなく、南側の一部エリアにあります。
車いす席(2層目)

2層目の最後列に「車いす席」が設けられています。

2層目の車いす席はピッチ(フィールド)全体がよく見えて、快適に観戦できます。
バックスタンドSA席(3層目)

バックスタンドSA席(3層目・中央寄り)の座席は、ピッチがやや遠いものの、選手一人ひとりのプレーはよく見えます。

3層目の最前列の座席

3層目の最前列の座席は、通路がやや広いため、人が座っていても通り抜けしやすいです。
ただ座席前にある手すりが高く、ピッチの手前側がやや見えにくいのが難点です。
子どもは座ると試合が見えないかもしれないため注意です。
3層目の最後列の座席

上図は、バックスタンド3層目の最後列の座席から見ています。
ゴール裏3層目と比べると、ピッチ(フィールド)が近く感じ、試合全体のプレーが観やすいです。
ラウンジ付シート

ラウンジ付シートは、メインスタンド2層目の中央に近いエリアで観戦できます。
座席名の通り、メインスタンド内にあるVIPラウンジも利用できます。

座席はクッション性があって座り心地が良い仕様となっています。

座席にはひじ掛けとドリンクホルダーが付いており、左右の座席間隔が広く、ゆったりと観戦できます。
雨に降られない座席(屋根)

スタジアム観戦で気になるのが、雨の日の観戦ですよね。
もちろん当日の風向きや風の強さによって異なってくるものの、雨に降られない座席位置の目安を知っておくのがよいでしょう。
結論、1層目の前方の座席と3層目の再後方の座席は、雨に降られる可能性があると思っておくのがよいです。

上図は、雨の日にメインスタンド1階の16列目で観戦したときの様子です。
激しく雨が降っていた日ですが、メインスタンド1階席で雨具を着ているひとは見かけませんでした。
風は強くなかったので、風がなければ1階席前列の座席でも雨に降られないと言えますね。
ただし、試合終盤で雨が強く降ってきたときは、16列目の座席でも細かい雨がパラパラと降ってきました。
ほとんど気にならないレベルではありましたが、1階席は中段の座席も雨に降られることを想定しておくとよいですね。
以下では、別の角度から屋根の位置を見てみましょう。

こちらはバックスタンド1層目の前方の座席から屋根を見上げた写真です。
スタンド全体を屋根が覆っていて、無風であればほぼ全ての座席が雨に降られないと想像できますね。

バックスタンドの屋根を見てみましょう。
横から見ると、1層目の最前列の座席からやや前方まで屋根が張り出しているのが分かります。
実際には雨の日に無風は考えられないので、1層目の前方の座席は雨に降られることを想定しておきましょう。

次は1層目の最前列から見てみます。
ここまでくると、絶対に雨に降られると思っていたほうが良いですね。
ただ風向きによっては降られないこともありそうです。
1層目の前列は雨に降られなければラッキー。
必ず雨に降られることを想定して試合観戦にのぞむのが良いですね。

3層目の最後列から見た写真です。
3層目の後ろは空間があるので、雨風が吹き込んでくる可能性があります。
スタジアムの特徴
- 東京オリンピック2020のために約1,530億円で建設された巨大スタジアム
- 自然や景観との調和を意識した"木のぬくもり"を感じるスタジアム
- 軒庇には47都道府県から調達した森林認証を取得した木材を使用し、方位にあわせて配置
- 観客席は森の木漏れ日をイメージして、5つの色(白・黄緑・グレー・深緑・濃茶)が使用されている
- 観客席の配色をランダムにすることで、空席のときも観客がいるような錯覚をおこすねらいもある
- 屋根鉄骨は木材と鉄骨をあわせたハイブリッド構造
- 暑さ対策として、気流創出ファンが185台、ミスト冷却装置が8台設置されている
- 細い柱と木ルーバー、多層の庇の奥ゆき感による軽やかさ
- 座席勾配は1層目が20度、2層目が29度、3層目が34度のすりばち状の観客席
南サイドスタンド(Eゲート前)

南サイドスタンド前には、おなじみの「国立競技場」サインがあり、記念撮影スポットとなっています。

一般にスタジアムはメインスタンドが象徴的なファサード(外観)となっていますが、国立競技場はゴール裏の南サイドスタンド前が大きな広場となり、メイン空間となっています。



夜のライトアップは、昼間とは異なる表情を見せ、魅力的な場所に変わりますね。
メインスタンド前

こちらは"メイン"スタンドですが、スタジアムの顔となる"メインの場所"を感じられません。


北サイドスタンド(Aゲート前)


北サイドスタンドは最寄りの「国立競技場駅」に近いスタンドです。
北サイドスタンド前は敷地がせまいため、南サイドスタンド前の広場とは異なり、特に混雑さを感じます。
スタジアム外部の軒下空間





スタジアムの軒下を歩いてみると、味気ない印象の空間ですね。
雨の日は屋根になるので、人だまりができます。
1層目コンコース


1層目コンコースは天井仕上げが無く、設備配管やダクトがあらわしとなっています。
天井高はあまり高くないため、初めて訪れたときは少し圧迫感があったのと落ち着かない感じがしましたね。

1層目コンコースには車いす利用者の座席スペースが設けられています。
2層目コンコース
2層目コンコースは、"8列目の高さレベルにあるコンコース"と、"最後列の高さにあるコンコース"の2つがあります。

2層目スタンド7列目の高さにあるコンコースは、壁に囲まれフィールドに開かれていない建物内部にあるコンコースです。

一方で2層目スタンドの上部コンコースは、最後列座席の後ろにありコンコースからピッチ(フィールド)が見えます。


コンコース内には、"風のテラス"という休憩スペースがあり、ベンチが設けられています。
4層目コンコース

4層目コンコースは外にひらかれた空間となっていて、東京の街並みを一望することができます。

3層目スタンドの座席勾配

南サイドスタンド(3層目)からの眺めになります。
3層目までのぼると、スタジアムの壮大なスケール感に圧倒されますね。

3層目の最後列から見下ろすと、34度の急傾斜な勾配が体感できます。
座席間隔はやや狭い印象(3層目)

座席は折りたたみ式です。
座席の前後間隔は、1層目>2層目>3層目となっていて、初めての国立競技場3層目で観戦したときは、すごく狭く感じました。
観客が座っていないときは通路になりますが、座っている人がいると移動しづらくなります。

2層目・3層目で頻繁に座席を離れる場合は、通路側の座席をねらうのがおすすめです。(競争率高め)
スタジアム周辺
以下では国立競技場周辺にある主な施設等を紹介します。
ホープ軒(ラーメン)

国立競技場の近くには、千駄ヶ谷で有名な老舗ラーメン屋「ホープ軒」があります。

試合が開催される日には、上図のように大行列ができることがあります。
国立競技場の観戦ついでに"ホープ軒"に行こうと思っている場合は、行列を覚悟しておきましょう。
三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア

国立競技場の北サイドスタンドの近くには「三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア」があります。
遠方から国立競技場にくるなら、スタジアム目の前のホテルに泊まってみるのもよいですね。
屋上テラスからは国立競技場を眼下に見ることもできますよ。
金色の郵便ポスト

北サイドスタンド(国立競技場駅の近く)には、東京2020オリンピックを記念した「金色の郵便ポスト」が設置されています。
【参考】
- 国立競技場|公式HP
- 新建築2022年3月別冊 JAPAN NATIONAL STADIUM 国立競技場(PR)