今治里山スタジアム
スタジアム概要
スタジアム名称 | 今治里山スタジアム |
ネーミングライツ | アシックス里山スタジアム (2024年5月1日~) |
ホームチーム | FC今治 |
着工 | 2021年11月 |
竣工 | 2023年1月 |
収容人数 | 5,316席 |
所有 | (株)今治.夢ビレッジ |
運営管理 | (株)今治.夢ビレッジ |
設計者 | (株)梓設計 |
ランドスケープデザイン協力 | 高野ランドスケーププランニング(株) |
施工者 | りんかい日産建設(株)、四国通建(株) |
建設費 | 約40億円 |
スタジアムアクセス
今治里山スタジアムへのアクセスは下記のとおり。
今治駅から路線バス
今治駅東口の3番バスのりばから「イオンモール今治新都市」行きのバスがでています。
- 所要時間:10~15分
- 運賃:250円
バスの運行本数は1時間に1~2本と少ないため、事前に「せとうちバス」で時刻表を確認しておきましょう。(乗車:今治駅 → 降車イオンモール今治新都市で検索)
イオンモール今治新都市からスタジアムまで徒歩5~10分ほどになります。
帰りの"イオンモール今治新都市"→"今治駅前"行きのバスも、降りた場所と同じところから発車しています。
またFC今治ホームゲーム開催時は、イオンモール今治新都市 ⇔ スタジアムを循環する無料シャトルバスが運行しています。
試合終了後のバスは混雑で乗れない場合もあるので、タクシーを配車するのもよいでしょう。
上図は、今治駅行きの「イオンモール今治新都市」バス停の時刻表です。
運行本数が少ないので、今治駅から松山駅まで帰る場合は、電車の発車時間に間に合うかどうかも含めて注意です。
私が以前に利用したときは、15時20分にイオンモール今治新都市を出発し、15時40分に今治駅に到着。今治駅→松山駅の特急電車の時間が15時41分だったので、走ってぎりぎり電車に間に合いました。
バス車内ですぐ降りられる位置にいたので間に合いましたが、電車逃していたら今治駅で1時間待ちだったのでよかったです……。
今治駅からタクシー
今治駅からタクシーを利用する場合は、所要時間は約11分、運賃は約1,940円が目安となります。
スタジアム直行バス
今治駅西口方面にある「しまなみ温泉 喜助の湯」の前からスタジアムまで直行バスが出ています。
発車時刻の詳細は「いずみ観光バス」を確認しましょう。
今治駅から徒歩
今治駅から歩く場合は、徒歩約1時間となります。
里山スタジアムとなりの「ありがとうサービス.夢スタジアムで観戦」したときに歩きましたが、徒歩1時間はさすがにきつかったです。(笑)
車でアクセス
車でスタジアムにアクセスする場合は、下記のとおり駐車場が開放されています。
一般駐車場 | 約830台 |
イオンモール今治新都市 | 約2,900台 |
上図はスタジアムのバックスタンドから見た一般駐車場です。
座席の紹介
以下では、わたしが実際に現地で観戦した座席を紹介。
メインスタンド1階
メイン1階プレミアム
「メイン1階プレミアム」は、今治里山スタジアムで一番グレードの高い座席です。
実際に観戦してみて、選手が近すぎてワクワクする座席で、試合も臨場感があって最高だと思いましたね。
座席は折りたたみ式になっていて、クッション性のあるシートに背もたれ・ひじ掛け・ドリンクホルダーが備わっている特別な座席ですね。
メイン1階プレミアムの前列の一部は柵が設けられ、なんと選手が使用するベンチになっています。
選手との距離が近いどころか、選手のとなりで観戦できる座席もあるのです。
メイン1階プレミアムのデメリット
- 前列は雨に降られる場合がある
- チケット価格が高い
メイン1階プレミアムのメリット
- ベンチの選手を間近に見られる
- 臨場感あふれる試合を楽しめる
- クッション性のある特別な座席
- 雨に降られない座席がある
- 日かげで観戦できる
- ピッチ(フィールド)に入場した選手を正面から近くで見られる
- シャトルバス発着所に近いスタンド
メイン1階 S
「メイン1階 S」はメイン1階プレミアムのとなりに位置する座席エリアです。
メイン1階プレミアムよりもチケットが安く、ピッチ(フィールド)中央に近い位置で観戦できます。
座席はクッション性がない固いシートで、背もたれとドリンクホルダーが備わっています。
メイン1階Sのデメリット
- チケットが比較的高め
- 前列は雨に降られる場合がある
メイン1階Sのメリット
- 臨場感あふれる試合を楽しめる
- 控え選手のウォーミングアップを近くで見られる
- 雨に降られない座席がある
- 日かげで観戦できる
- プレミアムシートよりもチケットが少し安い
- シャトルバス発着所に近いスタンド
メイン1階 A
「メイン1階 A」はメインスタンド両サイドの端にある座席エリアです。
メイン1階 Sよりもさらにチケットが安いものの、逆サイドのプレーがより見えにくくなるデメリットがあります。
メイン1階Aのデメリット
- 前列とサイドは雨に降られる場合がある
- ピッチ(フィールド)逆サイドのプレーが見えにくい
メイン1階Aのメリット
- チケットが比較的安い
- スタンドに近いサイドでは臨場感あふれる試合を楽しめる
- 雨に降られない座席がある
- 日かげで観戦できる座席がある
車いす席
メイン1階Aの最後列部分には、「車いす席」が設けられています。
メインスタンド2階
メイン2階プレミアム
「メイン2階プレミアム」は、メインスタンド中央かつ高い目線で試合を見られるので、試合全体をとおして選手の動きが一番見やすい座席エリアです。
バックスタンドの後ろに今治の街の景色が一望できるとともに、全座席に屋根があるので雨の心配もありません。
メイン1階プレミアムに大きく劣るのは、座席の造りですね。
2階席は簡易的に造られているので、背もたれはありますが、クッション性がなくひじ掛けやドリンクホルダーも備わっていません。
メイン2階プレミアムのデメリット
- チケット価格が高い(1階よりは安い)
- メイン1階席・バックスタンドよりも座席が簡易な造り
メイン2階プレミアムのメリット
- ピッチ(フィールド)全体がよく見える
- 雨に降られない
- 日かげで観戦できる
- ピッチ(フィールド)に入場した選手を正面から見られる
- シャトルバス発着所に近いスタンド
メイン2階 S
「メイン2階 S」はメイン2階プレミアムのとなりに位置する座席エリアです。
メイン2階プレミアムよりもチケットが安く、ピッチ(フィールド)中央に近い位置で観戦できます。
またメイン1階 Sよりもチケットが安く、全座席が雨に降られないので、コスパの良い座席といえますね。
デメリット
- メイン1階席・バックスタンドよりも座席が簡易な造り
メリット
- ピッチ(フィールド)全体がよく見える
- 雨に降られない
- 日かげで観戦できる
- シャトルバス発着所に近いスタンド
メイン2階 A
「メイン2階 A」はメインスタンド両サイドの端にある座席エリアです。
メイン2階 Sよりもさらにチケットが安いものの、逆サイドのプレーがより見えにくくなるデメリットはあります。
メイン2階 Aのエリアで、スタンド中央寄りの一番端の座席は要注意です。
上の写真のように、一番端の座席に座ると、鉄骨柵が邪魔になってピッチ(フィールド)が見えにくいのです。
これは"見切り席"と言ってもよいのでは…と現地で見て思いましたね。
メイン2階Aのデメリット
- サイドの座席は雨に降られる場合がある
- ピッチ(フィールド)逆サイドのプレーがやや見えにくい
- メイン1階席・バックスタンドよりも座席が簡易な造り
メイン2階Aのメリット
- チケットが安い
- ピッチ(フィールド)全体が見やすい
- 雨に降られない座席がある
- 日かげで観戦できる座席がある
- シャトルバス発着所に近いスタンド
メイン2階Aの観戦記
バックスタンド
バック中央
「バック中央」はバックスタンドの中央にあり、メイン1階プレミアムと同じ目線で観戦できる座席です。
座席はメイン1階 Sやメイン1階 Aと同じ背もたれ・ドリンクホルダー付きの固いシートになっています。
メインスタンドの中央は選手入場口で穴があいているので、ピッチ(フィールド)のど真ん中(1階)から見られるのはバックスタンドだけです。
バック中央のデメリット
- 雨に降られる
- 日ざしがよく当たる
- ピッチ(フィールド)逆サイドのプレーが見えにくい
バック中央のメリット
- メイン1階プレミアムと同じ目線で観戦できる
- チケットがメインスタンドより安い
- 臨場感あふれる試合を楽しめる
- スタジアムグルメ販売エリアに近い
バックサイド
「バックサイド」は"バック中央"と同じ仕様の座席で、"メイン1階 S"や"メイン1階 A"と同じ目線で観戦できます。
バック中央よりもチケットが少しだけ安くなっています。
バックサイドのデメリット
- 雨に降られる
- 日ざしがよく当たる
- ピッチ(フィールド)逆サイドのプレーが見えにくい
バックサイドのメリット
- メイン1階と同じ目線で観戦できる
- チケットがメインスタンドより安い
- スタンドに近いサイドでは臨場感あふれる試合を楽しめる
- スタジアムグルメ販売エリアに近い
ゴール裏北
ゴール裏北(自由席)は、声出し応援をするコアサポーターではないけど、ゴール裏で観戦したい場合におすすめの座席です。
ゴール裏北のデメリット
- 雨に降られる
- 日ざしがよく当たり、逆光になる
- ピッチ(フィールド)逆サイドのプレーが見えにくい
- 座席に背もたれがない
ゴール裏北のメリット
- ゴール裏の迫力あるプレーを間近で見られる
- チケットが最も安い
- シャトルバス発着所に近いスタンド
ビジター席
ビジター席はゴール裏北の3ブロックしかないため、座席数が限られています。(目安:6列×14席×3ブロック-車いすスペースの28席分=224席)
アウェイ観戦に多くのサポーターが訪れる試合では、競争率が高くなりそうですね。
車いす席
ゴール裏にも車いす席が確保されています。
ゴール裏南(ホーム)
ゴール裏南はホームのFC今治サポーターが集う座席エリアです。
ゴール裏南のデメリット
- 雨に降られる
- 日ざしがよく当たる
- ピッチ(フィールド)逆サイドのプレーが見えにくい
- 座席に背もたれがない
メリット
- ゴール裏の迫力あるプレーを間近で見られる
- チケットが最も安い
- 日ざしは当たるが、逆光ではない
雨に降られる座席(屋根)
スタジアム観戦で気になる「雨の日はどの座席が雨に降られるか?」を解説していきます。
その日の風の強さ・風の向き、雨の強さによって状況は変わるため、以下では屋根の位置をもとに、雨に降られやすい座席を考えています。
メインスタンド1階
メインスタンド1階から屋根を見上げると、最前列の真上に屋根の先端があるイメージです。
無風であれば2列目以降は雨に降られないことがわかります。
ただ風が吹くことを考えると、5列目あたりまでは雨に降られる可能性が高そうですね。
ではメインスタンドのサイドを見てみましょう。
メインスタンド一番端にある階段に立っています。
階段の位置から屋根を見上げます。
1階の端の座席から、少し張り出した位置に屋根の先端があるのがわかりますね。
後ろからみると上図の位置に屋根があります。
以上より、メインスタンドをサイドから見ると、無風であれば端の座席はすべて雨に降られないことが分かりました。
メインスタンド2階
メインスタンド2階(メイン2階 A)の座席を確認します。
上図は"メイン2階 A"の一番端で最後列の座席です。
この位置から屋根を見てみましょう。
屋根を見上げると、上図のように座席からおそらく2mくらい屋根が張り出しています。
2階席は、1階席よりは雨に降られる可能性が低いものの、端の座席は雨に降られると思っていた方がよいですね。
メインスタンド後ろ側も座席位置から屋根が張り出しています。
わたしが現地で観戦したときは、後ろから強風が吹いていたので、雨が吹きこむ可能性もありますね。
バックスタンド・ゴール裏
バックスタンドとゴール裏は、屋根が全くないので確実に雨に降られます。
スタジアムの特徴
- 365日人が集い、心の拠り所となる"里山"スタジアム
- 拡張性・更新性の高いスタジアム
丘の上にあり今治の街を一望できる
今治里山スタジアムは丘の上にあるため、今治の街を一望できます。
メインスタンド2階からバックスタンドの後ろに見える景色は美しいですね。
里山スタジアムのとなりには、FC今治が2022年シーズンまでホームとして使用していた「ありがとうサービス.夢スタジアム」があります。
ありがとうサービス.夢スタジアムは里山スタジアムよりも高台にあり、そこから見える景観も素晴らしいものとなっています。
将来拡張のため更新のしやすい設計
拡張や更新しやすい「ユニットスタンド」
メインスタンド2階席は、拡張や更新しやすい「ユニットスタンド」が採用されています。
コンクリート構造の床に、仮設のような鉄骨で組まれたスタンドが乗っかっているイメージです。
コンクリートで座席を造ってしまうと、撤去や改修が難しくなってしまいますが、鉄骨で組まれたユニットスタンドであれば、ボルトなどで固定している部分を取り外せば、簡単に撤去・更新ができるという訳です。
ただ更新は容易ですが、メインスタンドなのにちょっと安っぽい印象がでたり、安定性がない感じがするなどデメリットもありますね。
FC今治がJ3からJ2、J1へと昇格していくにつれて、1万~1万5千席まで拡張できるように計画されています。
将来的に、バックスタンドやゴール裏のスペースにメインスタンドと同じようなユニットスタンドが置かれて増席されていくものと考えられます。
しかし…バックスタンド・ゴール裏に鉄骨のユニットスタンドを置くと、里山のコンセプトに合わない景観となってしまうのではないかと懸念しています。
2023年1月竣工の状態のまま、スタジアム周囲に緑を増やしていくほうが、より美しい景観になっていくと思うので、そのあたりどう解決していくかが見どころにもなりますね。
コンテナ式のトイレ
スタジアム内4か所にあるトイレは、更新性に配慮して東京2020オリンピックで使用されたコンテナ式のトイレが採用されています。
【参考資料】