
スタジアム概要
スタジアム名称 | 広島広域公園陸上競技場 |
ネーミングライツ | エディオンスタジアム広島 |
ホームチーム | サンフレッチェ広島 |
着工 | 1990年1月 |
竣工 | 1992年9月 |
収容人数 | 40,350人 |
所有 | 広島 |
運営管理 | 広島市スポーツ協会 |
設計者 | 東畑建築事務所+住宅都市整備公団 |
施工者 | 大林組・フジタ・中電工・東芝・五建JV |
構造・階数 | SRC・RC・S造、地上5階 |
敷地面積 | 482,772㎡ |
建築面積 | 17,684㎡ |
延床面積 | 14,895㎡ |
スタジアムアクセス
シャトルバスを利用
広島駅・ゆめタウン廿日市から完全予約制の直行シャトルバスが運行しています。
キックオフ3時間前と1時間15分前の2便のみの運行となるため、早めの予約が必須。
またJR横川駅からはキックオフ4時間前から10分間隔で予約なしのシャトルバスが運行しています(所要時間20分)。
横川駅は広島駅から5分程度と近くの駅なので、スタジアムに行きたい時間に合わせて横川駅から利用する方が便利な場合があります。
路線バスを利用
県庁前の広島バスセンター4番乗り場からは路線バスが出ています。
こちらはスタジアム最寄りのバス停まで25分、バス停からスタジアムまで徒歩10分というルートです。
広島空港から
県外から広島空港を利用して来られる方は、空港からリムジンバスを利用し、中筋駅で降車、アストラムラインに乗り換えて下記のように電車を利用して広島広域公園駅まで行くルート、もしくは広島中心部まで出て上記のシャトルバス・路線バスに乗り継ぐのがよいでしょう。
電車を利用
広島駅からのアクセスの場合、まずはJRを利用して大町駅あるいは新白島駅に行きます。
そこでアストラムラインに乗り換え、広域公園前駅まで1本で到着です。
また広島駅でなくとも、平和記念公園近くにある本通駅はアストラムラインの始発駅ですので、電車1本で座っていきたいという方は本通駅から乗車するのもよいですね。
座席の紹介

以下では、わたしが実際に現地で観戦した座席を紹介。

メインスタンドS指定席

最寄り駅の広域公園前駅に近いのがメインスタンドになります。
5万人規模の大きなスタジアムなので、試合後の混雑を考えると、試合を最後まで観戦して早く帰りたい方はメインスタンドの座席がおすすめです。
またメインスタンドに屋根が架かってはいますが、屋根の恩恵(防雨,日射遮蔽)を受ける座席の方が少ない印象ですので、チケット価格を考えると、バックスタンド自由席の方がコスパが良いですね。
スタジアムの特徴
- メインスタンドの大屋根(ビッグアーチ)は広島市の平和への祈りと未来への架け橋を象徴したイメージシンボルとなっている。
- 上空から見ると真円形のスタジアム
平和への祈りと未来への架け橋

広島市の平和への祈りと未来への架け橋がイメージされているため、メインスタンドの並木道は平和記念公園を想起させるようなアプローチです。
メインスタンドには長さ220mの大アーチがかかり、スタジアムの象徴となっています。
スタジアムは「広島ビッグアーチ」の愛称で親しまれてきました。
アーチは小さな部材が緊結していることにより成立しているため、アジア諸国の協調を暗示し、広島市の平和への祈りと未来への架け橋を象徴しています。
メインスタンドの大屋根

バックスタンドやピッチレベルからメインスタンド屋根を見ると、巨大な屋根に見えますが、思ったよりも屋根の面積は小さいように感じられます。
日中の試合では、15時過ぎなど太陽が西に動いてくる時間になると、メインスタンド後方の座席でも完全に日差しが当たる場合があります。
屋根が小さいことと、メインスタンドが南東の方角を向いていることから、日差しを遮るという目的においてビッグアーチはあまり機能していないようです。
真円形のスタジアム

バックスタンドはメインスタンドから見ると、スタンド上部が滑らかな曲線状となっていて、独特な形状をしています。
これをスタジアム上空から見てみると、真円形になっていることが分かりますね。
そしてスタジアムの設計は、真円形の中心軸に対して、フィールドの長軸をメインスタンド側に寄せることで、メインスタンドからの視角条件が向上しています。
従来の陸上競技場の配置は、夕方の西日を避けるために長軸を南北軸に取る場合が多いが、当スタジアムは陸上競技場で最も重要な風向きを重視し、年間風向調査資料に基づいて風の影響の少ない東北東-西南西の方向に長軸をとっています。
競技場のすぐ西側が山となっており、夕方の西日は山かげでほとんど影響がないようです。
大型ビジョン


右:アウェイゴール裏
ホームゴール裏には今もなお古い電球方式の電光掲示板が使用されています。
比較的新しいと思われるアウェイゴール裏の電光掲示板はフルカラーですが、画面が小さくて映像が見え難いというのが残念なところです。
自然に囲まれたスタジアム

バックスタンドの後ろだけでなく、メインスタンド側にも山々が広がっていて自然に囲まれたスタジアムです。
【参考】
- 新建築1994年2月号
- 月刊体育施設:スポーツ施設&マネジメント情報誌.21(13)(263)
- エディオンスタジアム広島(サンフレッチェ広島)