等々力陸上競技場
スタジアム概要
スタジアム名称 | 等々力陸上競技場 |
ネーミングライツ | Uvance とどろきスタジアム by Fujitsu |
開場 | 1962年 |
改修 | 1994年4月~1995年9月 2015年 |
収容人数 | 約27,495人 ※川崎市「施設概要」参考 |
最寄り駅 | 武蔵小杉駅 |
所有 | 川崎市 |
運営管理 | 川崎市公園緑地協会 |
設計者(改修) | 創造社 |
施工者 | フジタ・北島JV |
改修費 | 約115億円 |
スタジアムアクセス
等々力陸上競技場へのアクセスは下記のとおり。
JR武蔵小杉駅から直行バス
川崎フロンターレのホームゲーム開催時は、JR武蔵小杉駅"北口"バスのりばからスタジアム直行バスが出ています。
- 土休日:キックオフ3時間前から運行
- 平日:キックオフ2時間前から運行
武蔵小杉駅から徒歩
武蔵小杉駅から徒歩約15~20分です。
新丸子駅から徒歩
新丸子駅から徒歩約10分~15分です。
武蔵中原駅から徒歩
武蔵中原駅から徒歩約15~20分です。
最寄り駅からタクシー
最寄りの3駅からタクシーでアクセスする場合の目安は下記の通りです。
駅名 | 所要時間 | 運賃 |
---|---|---|
武蔵小杉駅(JR北口) | 約6分 | 約800円 |
新丸子駅 | 約7分 | 約700円 |
武蔵中原駅 | 約5分 | 約700円 |
車でアクセス(駐車場)
Jリーグの試合開催時、等々力陸上競技場専用の駐車場はほぼありません。
バックスタンド前には民間の有料駐車場がありますが、Jリーグ開催日の前日20時から関係者専用駐車場となるため注意です。
車でアクセスする場合は、下記のサイトから「等々力陸上競技場」と検索して駐車場を予約するのがよいでしょう。
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路線バスでアクセス
路線バスでアクセスする場合は「市営等々力グランド入口」にて下車後、徒歩5分となります。
武蔵小杉駅から
- 東急バス2番のりば(溝の口駅行き)
- 所要時間は約5分
- 運賃は210円
- 10分間隔で運行
溝の口駅から
- 東急バス5番のりばまたは3番のりば(小杉駅前or川崎駅ラゾーナ広場行き)
- 所要時間は約17~25分程度
- 運賃は210円
- 概ね10分間隔で運行
3番のりばは1時間に1本程度と運行本数が少ないため、基本は5番のりばで待つのがよいでしょう。
高津駅から
- 小杉駅前or川崎駅ラゾーナ広場行き
- 所要時間は約10~20分
- 運賃は210円
- 概ね10分間隔で運行
高津駅からバスに乗る場合は「西口」から出ましょう。
高津駅西口を出るとすぐに「高津駅前」バス停があります。
Jリーグ試合開催時は非常に混雑するので、座りたい場合は、始発の溝の口駅から乗車するのがよいでしょう。
19時キックオフ(ほぼ満員の試合)で17時48分発に乗ったときは、バスに乗れないひとがいるくらい混雑していました。
「川32系統 川崎ラゾーナ広場行き」は高津駅始発のバス停です。高津駅から座りたい場合は、高津駅発の時間をねらうのもよいですね。(本数は少なめ)
座席の紹介
以下では、わたしが実際に現地で観戦した座席を紹介。
メインSSS指定
「メインSSS指定席」は、メインスタンド下層の中央エリアで観戦できる座席です。
ピッチ(フィールド)全体が観やすく臨場感のある座席です。
ただ前方の座席になるほど逆サイドのプレーが見えにくくなるため、試合をより楽しみたいなら後ろの座席、選手をより近くで見たいなら前の座席を選ぶとよいでしょう。
メインSSS席は、クッション性のある「ビニールレザー張り」のシートで、ひじ掛けやドリンクホルダーが付いています。
座り心地がよくて価格が高い座席の特別感がありますね。
座席の前後間隔は標準で「85cm」あり、メイン上層スタンドの「80cm」と比べてゆとりのある設計となっています。
メインSSS指定のデメリット
- チケット価格が最も高い
- 前方の座席は雨に降られやすい
メインSSS指定のメリット
- ピッチ全体が観やすく臨場感がある試合を楽しめる
- 入場時に選手を正面から見られる
- ベンチの選手を近くで見られる
- 日かげで観戦できる
- 座席はクッション性のある特別感あるシート
- 座席に背もたれ・ひじ掛け・ドリンクホルダーが付いてる
- 座席の前後間隔が広い
- 武蔵中原駅やバス停、スタジアムグルメ広場に近いスタンド
メインSS指定(下層)
「メインSS指定席(下層)」は、SSS席の両サイドにある座席です。
座席に近い側のピッチは臨場感があって観やすいです。
ただし陸上競技場かつ座席勾配が緩やかなため、逆サイドのプレーがやや見えにくいです。
H列(=8列目)で観戦したときは、逆サイドでボールが動いていると、選手同士の位置関係が分かりづらかったです。
メインスタンド南側で観戦していましたが、後半はずっと川崎フロンターレが北側に攻めていたので、雰囲気で観戦していた記憶があります。
上図のように、座席の近くでプレーしていると観やすいですね。
メインSS席は、ひじ掛けとドリンクホルダー付きの座席です。
メインSSS席と同様に、座席の前後間隔は標準で「85cm」あり、メイン上層スタンドの「80cm」と比べてゆとりのある設計となっています。
メインSS指定(下層)のデメリット
- チケット価格がやや高め
- 逆サイドのプレーがやや見えにくい
- 前方の座席は雨に降られやすい
メインSS指定(下層)のメリット
- 入場時に選手を前から見られる
- ベンチの選手を近くで見られる
- 日かげで観戦できる
- 座席に背もたれ・ひじ掛け・ドリンクホルダーが付いてる
- 座席の前後間隔が広い
- 武蔵中原駅やバス停、スタジアムグルメ広場に近いスタンド
メインSS指定(上層)
メインSS指定席(上層)はピッチ(フィールド)全体がよく見える満足感の高い座席です。
高さがあって開放感もあり、天気が良い日は素晴らしい眺めとなります。
試合全体の流れをしっかり観たいならば、メインSS席は下層ではなく、こちらの上層をおすすめします。
上図は、スタンド入口通路近くで観戦(J列01番)した時の様子です。
入口近くは人通りが多く、ピッチへの視界を遮られることが多々ありました。
メイン上層の"通路より上"の座席で観戦する場合は、なるべく後ろの方の座席を選ぶのをおすすめします。
メインSS上層の座席は、下層と同じくひじ掛け・ドリンクホルダー付きの座席です。
ただし、座席の前後間隔は標準で「80cm」となっていて、メイン下層スタンドの「85cm」と比べて狭い造りとなっています。
メインSS指定(上層)のデメリット
- チケット価格がやや高め
- メイン下層と比べて座席間隔が狭い
メインSS指定(上層)のメリット
- ピッチ(フィールド)全体が見やすい
- 入場時に選手を前から見られる
- 雨に降られにくい
- 日かげで観戦できる
- 座席に背もたれ・ひじ掛け・ドリンクホルダーが付いてる
- 武蔵中原駅やバス停、スタジアムグルメ広場に近いスタンド
過去の観戦記
メインS指定(上層)
「メインS指定席(上層)」は、メインSS指定席よりもサイド(ゴール裏寄り)にある座席エリアです。
スタンド中央と比べると、逆サイドのプレーが見えにくくなりますが、ピッチ(フィールド)全体が見やすく、観戦しやすい座席です。
メインS上層の座席は、SS席と同じひじ掛け・ドリンクホルダー付きの座席です。
メインS指定(上層)のデメリット
- 臨場感にやや劣る
- 逆サイドのプレーがやや見えにくい
- メイン下層と比べて座席間隔が狭い
メインS指定(上層)のメリット
- ピッチ(フィールド)全体が見やすい
- 雨に降られにくい
- 日かげで観戦できる
- 座席に背もたれ・ひじ掛け・ドリンクホルダーが付いてる
- 武蔵中原駅やバス停、スタジアムグルメ広場に近いスタンド
過去の観戦記
メインS指定(下層)
「メインS指定席(下層)」は、SS席よりもサイド(ゴール裏寄り)に位置する座席です。
SS席よりも若干見えにくくなりますが、チケット価格が安く、スタンド中央寄りの座席については、SS席と見え方は大差ありません。
メインS席(下層)は、ひじ掛けとドリンクホルダー付きの座席です。
メインSSS席やSS席と同様に、座席の前後間隔は標準で「85cm」あり、メイン上層スタンドの「80cm」と比べてゆとりのある設計となっています。
メインS指定(下層)のデメリット
- 逆サイドのプレーがやや見えにくい
- 前方の座席は雨に降られやすい
メインS指定(下層)のメリット
- ベンチの選手を近くで見られる
- 日かげで観戦できる
- 座席に背もたれ・ひじ掛け・ドリンクホルダーが付いてる
- 座席の前後間隔が広い
- 武蔵中原駅やバス停、スタジアムグルメ広場に近いスタンド
バックSS指定
「バックSS指定席」は、バックスタンド上層の中央エリアにあり、ピッチ(フィールド)全体がよく見えて試合の流れを楽しめる座席です。
メインスタンド2階席と比べてスタンドが低く、ピッチへせり出しているため、メインスタンドよりもやや臨場感があります。
北側の座席は川崎サポーターに近いので、等々力ならではの一体感がありますね。
バックスタンド上層の座席は、背もたれのみ付いています。
上図のように座席の左右の間隔は狭いものの、前後の間隔(標準)は「83cm」と、メインスタンド上層の「80cm」よりやや広い造りとなっています。
バックSS指定のデメリット
- チケット価格がやや高め
- 日ざしが逆光になる座席がある(暑さ・まぶしさ・日焼け)
- 左右の座席間隔が狭い
バックSS指定のメリット
- ピッチ(フィールド)全体が見やすい
- 雨に降られにくい座席がある
- メインスタンドより安く、スタンド中央から試合が観られる
バックS指定
バックS指定席は、スタンド中央よりサイド寄りの座席になりますが、バックSS指定席と同じくピッチ全体がよく見える座席です。
バックSSと見え方はあまり変わらないけど、チケット価格はバックSSよりも安いコスパの良い座席ですね。
ただしゴール裏スタンド側に近い座席ほど、逆サイドのプレーはやや遠く感じます。
バックSの中でも、スタンド中央のバックSSに近い座席がお得感ありますね。
バックS指定のデメリット
- 日ざしが逆光になる座席がある(暑さ・まぶしさ・日焼け)
- 左右の座席間隔が狭い
バックS指定のメリット
- ピッチ(フィールド)全体が見やすい
- 雨に降られにくい座席がある
- メインスタンドやバックSSよりもチケットが安い
ホームA自由席(バック)
バックスタンド下層の「ホームA自由席」は、座席に近いピッチサイドのプレーはやや臨場感があります。
ただ後方の座席でも逆サイドのプレーはやや見えにくい座席です。
バックスタンド北側の座席は、川崎フロンターレのコアサポーターが位置する場所なので、観戦になれていない方はスタンド南側を狙うとよいでしょう。
ゴール裏寄りの座席は、座席に背もたれが付いています。
バックスタンド中央エリアの座席は、背もたれがほぼ付いていない座席となっています。
バックスタンド下層の前後の座席間隔(標準)は「80cm」となっており、メイン上層スタンドの「80cm」と同じ設計です。
ホームA自由バックのデメリット
- 日ざしが逆光になる(暑さ・まぶしさ・日焼け)
- 逆サイドのプレーが見えにくい
- 座席確保が難しい
ホームA自由バックのメリット
- ホームサポーターの一体感ある応援ができる
- チケット価格が安い
ホームA自由席(北ゴール裏)
北サイドスタンド下層(ゴール裏)のホーム自由席は、メイン・バックスタンド下層の座席よりも、逆サイドのプレーがさらに見えにくい座席です。
ゴール裏はすべて立ち見席となっています。
北ゴール裏のデメリット
- 逆サイドのプレーが見えにくい
- 座って観戦できない
北ゴール裏のメリット
- 日かげで観戦できる
- チケット価格が安い
テーブル付ペアシート
2人で観戦するならメインスタンドにある「テーブル付ペアシート」がおすすめです。
テーブルに置いて食事ができるのは便利ですね。
後ろの方の座席であれば上層スタンドが屋根になっているので、雨の日でも確実に安心です。
後ろから2列目までのシートであれば、確実に雨に降られないと言える位置でしょう。
(スタンド上層部にも屋根があるので、風が強くなければ前方のシートも雨に降られない可能性が高いです。)
ファミリーシート
「ファミリーシート」は、メインスタンド下層の北側にあるテーブル付きの座席です。
座席の前方はテラスになっていて、子どもが遊べるスペースが確保されています。
座席間隔も広く、家族でわいわい気兼ねなく観戦できる座席ですね。
後方の座席なら上層スタンドが屋根になるので、雨の日でも確実に安心です。
パーティーシート
「パーティーシート」は、メインスタンド下層にある定員15名の観戦エリアです。
スタンド中央のメインSSS指定席・メインSS指定席の近くにあり、ピッチが見やすい位置にあります。
雨に降られない座席
以下では、現地で確認した屋根の位置をもとに、雨に降られない座席を検討します。
メインスタンドの屋根
メインスタンドの屋根は下層最前列の真上の位置までかかっています。
ただし実際には風があり雨が吹き込んでくるため、下層前列は雨に降られると思っておくとよいでしょう。
メインスタンド上層はほぼ全ての座席が雨に降られにくいと言えます。
メインスタンド上層のサイドにある座席は、風が強いと雨に降られやすいので注意です。
風が弱ければ一番端の座席でも雨に降られないと言えますが、スタンド上部は強風が吹きやすいので、雨に降られると想定しておくのがよいでしょう。
メインスタンド最上部は空間があるため、風が後ろから吹きこむ可能性もあります。
ただ通路の幅があり屋根が架かっているので、座席まで吹きこむことは少ないと言えるでしょう。
バックスタンドの屋根
バックスタンド2階には屋根があるものの、基本的に前4列の座席は雨に降られると思っていたほうがよいでしょう。
風が弱ければ、通路より後方の座席(5列目以降)は雨に降られないと予想されます。
バックスタンドの最上部の後ろは開口部となっていますが、座席まで距離があるので、よほど強い風が吹かない限り雨に降られることはないと予想できますね。
バックスタンド1階席は、後ろの方に少しだけ屋根があるものの、ほぼ全ての座席が雨に降られます。
スタジアムグルメ
スタジアムグルメは各スタンド内にいくつか店舗があるので、スタンドに入ってから探すのもよいですね。
メインスタンド内では川崎のソウルフードと呼ばれる「元祖ニュータンタンメン本舗」が出店されています。
「まぜタン」は納得の美味しさでおすすめできる一品ですね。
メインスタンド近くの広場ではキッチンカーも出店されているので、こちらを利用するのもよいです。
スタジアムの特徴
- "ブルー"が映える「等々力劇場」
美しいブルーのスタジアム
等々力陸上競技場は2019年に陸上トラックが青色に改修され、より川崎フロンターレのホーム感あふれるスタジアムとなりました。
「陸上トラック」「観客席」「青空」の3つのブルーがそろったときの眺めは圧巻ですね。
バックスタンドの後ろに広がる空、波のような美しい屋根が合わさり、美しい風景を生みだしています。
「何かが起こる」等々力劇場
川崎フロンターレサポーターにとっては「等々力劇場」と呼ばれ親しまれているスタジアムです。
なぜ「等々力劇場」と呼ばれるのか?
それは試合終盤にゴールを決めて川崎フロンターレが勝利する劇的な試合を、何度も見せているからです。
そして、かつてはシルバーコレクターと言われ、なかなかタイトルをとることができなかった川崎フロンターレは、2017年に初のJ1リーグチャンピオンとなって以来、5年間で4度も王者に輝いているのです。
何か「もっている」スタジアムなのかもしれません。
2022年8月7日 第23節「川崎フロンターレvs横浜Fマリノス」の試合では、1-1で迎えた後半ラストワンプレーで川崎フロンターレが劇的な勝ち越しゴールを決めて2-1で勝利をおさめました。
あのときのスタジアムの興奮や、ゴールするまでの何かが起きそうと思わせる会場の盛り上がりはすさまじかったです。
これが等々力劇場か…と心動かされましたね。
オフィシャルショップ「AZZURO NERO」
メインスタンド内には川崎フロンターレのオフィシャルショップ「AZZURRO NERO」があります。
バックスタンド2階席に柱がある
等々力陸上競技場には、バックスタンド2階席の28列目の位置に柱があります。
メインスタンド側から見ると、林立してる柱と連続した屋根が美しいのですが、バックスタンドに居ると観戦には邪魔な存在となってしまいます。
上図のように28列目の座席の間に柱がたっています。
柱で一部ピッチが見えないので、柱の周りには空席になっている座席がありましたね。
このように柱の近くの座席ではピッチは見えるものの、ゴール裏スタンドの大型ビジョンが見えませんでした。
ただゴール裏の大型ビジョンは南北スタンドどちらにもあるので、観戦には特に支障ありません。
【参考】
- 月刊体育施設:スポーツ施設&マネジメント情報誌.24(6)(297) 1995-04
- 月刊体育施設:スポーツ施設&マネジメント情報誌.24(13)(304) 1995-11
- 川崎市
- 等々力陸上競技場「新メインスタンド」について(第1弾)