スタジアム概要
スタジアム名称 | 札幌ドーム |
ネーミングライツ | 大和ハウスプレミストドーム |
ホームチーム | コンサドーレ札幌 |
着工 | 1998年6月 |
竣工 | 2001年5月 |
最寄り駅 | 福住駅 |
収容人数 | 41,484席(サッカー) |
所有 | 札幌市 |
運営管理 | 株式会社札幌ドーム |
設計者 | 原広司+アトリエファイ建築研究所、アトリエブンク |
施工者 | 札幌ドーム(仮称)新設工事特定共同企業体:大成建設、竹中工務店、シャール・ボヴィス |
事業費 | 約422億円(建設費) 約115億円(土地代) |
スタジアムアクセス
スタジアムへのアクセスは下記の通り。
タップして該当箇所へ
福住駅から徒歩
「福住駅」から徒歩10分程度です。
車でアクセス(駐車場)
コンサドーレ札幌ホームゲーム開催時に「札幌ドーム」の駐車場を利用する場合は、駐車券の事前購入が必要です。
「札幌ドーム公式サイト」で予約方法を確認し購入しましょう。
「札幌ドーム」の駐車場は価格が高いので、下記のサイトから「札幌ドーム」と検索して駐車場を予約するのがおすすめです。
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座席の紹介
以下では私が実際に現地で観戦した座席を紹介。
カテゴリー1
カテゴリー1はメインスタンドの中央エリアで観戦できる座席です。
札幌ドームは室内なので日ざしが当たりません。
一般にスタジアムの配置からバックスタンドが逆光になる場合が多いですが、札幌ドームは日ざしを気にする必要がないため、メインスタンドのメリットが薄いと言えます。
ただバックスタンドの後ろに大型ビジョンがあるため、選手紹介やハイライト映像を見られるのは良い点ですね。
札幌ドームの大型ビジョンは映像がきれいでワクワク感がありました。
上図は、カテゴリー1の最後列の座席からピッチ(フィールド)を見ています。
野球観戦で言うと、外野席の一番後ろの座席にあたります。
ここより上部の座席エリアとなる、カテゴリー1アッパーと比べると、ピッチが近く、全体も観やすい座席です。
1~18列目の座席は、ピッチに近く、臨場感ある座席もあります。
ただスタンド勾配が緩やかなため、ピッチ逆サイドのプレーはやや見えにくいです。
18列目と19列目のあいだには、上図のように通路があります。
カテゴリー1前方の座席は、手前側のコーナーキックの部分が見切れる座席があるため注意です。
18列111番あたりの座席で観戦したときは、コーナーキックを蹴る選手が見えませんでした。
カテゴリー1のデメリット
- チケット価格が高め
カテゴリー1のメリット
- 入場時に選手を正面から見られる
- 大型ビジョンの映像が見やすい
- ピッチ(フィールド)全体が観やすい(後方の座席)
カテゴリー1アッパー
カテゴリー1アッパーは、メインスタンド46列目以降の座席で、高い位置からピッチ全体が観やすい座席です。
臨場感は劣るものの、試合の流れがよくわかります。
カテゴリー1アッパーのデメリット
- 臨場感に劣る
- カテゴリー2よりチケット価格がやや高め
カテゴリー1アッパーのメリット
- 大型ビジョンの映像が見やすい
- ピッチ(フィールド)全体が観やすい
- 入場時に選手を正面から見られる
カテゴリー2
カテゴリー2はメインスタンドエリアで、カテゴリー1よりもゴール裏寄りで観戦できるエリアです。
カテゴリー1よりも若干ピッチ全体が見えにくくなるものの、チケット価格が安い座席です。
札幌ドームのメインスタンド・バックスタンドは、ピッチに向かって大きく弧を描いているので、中央のカテゴリー1よりも、ゴール裏寄りのカテゴリー2の方がピッチが近く感じる場合もあります。
観戦する座席に近いサイドで試合が進んでいる場合は、中央のカテゴリー1よりも満足感が高いと言えますね。
カテゴリー1は中央通路より上部の座席が「アッパー」エリアとなっていて、価格帯が異なるのに対して、カテゴリー2は、下部と上部のエリアが同じ価格エリアとなっています。
上部の座席は、ピッチ(フィールド)を俯瞰して観戦できますが、なるべく前方の座席を選んだ方が試合をより楽しめるでしょう。
カテゴリー2のデメリット
- バックスタンドよりチケット価格がやや高め
カテゴリー2のメリット
- 大型ビジョンの映像が見やすい
- ピッチ(フィールド)全体が観やすい
- チケット価格がカテゴリー1より安い
カテゴリー3
バックスタンドのカテゴリー3は、メインスタンドのカテゴリー1と同じ目線で観戦できて、かつチケット価格が安い座席です。
札幌ドームは室内で日が当たらないため昼間でも逆光にならず、快適に観戦できるコスパの良い座席と言えますね。
大型ビジョンがバックスタンド側にあり、映像が見えにくいのは残念なところです。
札幌ドームはメイン・バックスタンドが大きくカーブしているため、スタンド中央の座席はピッチからやや遠く感じます。
カテゴリー3のデメリット
- 大型ビジョンが見えにくい
カテゴリー3のメリット
- カテゴリー1よりもチケット価格が安い
- ピッチ(フィールド)全体が観やすい(後方の座席)
カテゴリー4
カテゴリー4は、バックスタンドとゴール裏のあいだにあるエリアで、指定席のなかで最もチケット価格が安い座席です。
バックスタンド中央寄りは、メインスタンドのカテゴリー1と同じ目線の位置で観戦できるエリアもあるため、お得感もあります。
カテゴリー4のデメリット
- ピッチ逆サイドが見えにくい
カテゴリー4のメリット
- チケット価格が安い
- カテゴリー1・2と同じ目線で観戦できる
スタジアムの特徴
見えかたは陸上競技場以上、サッカー専用スタジアム未満。
屋内のため快適な観戦環境です。
建築的特徴
- 浮動する移動式天然芝サッカーフィールド
- ホヴァリングサッカーステージによりサッカーと野球の両立が可能
- 屋根の形状・構造は古くから農作業で用いられてきた道具の"箕"をイメージして設計された
- シングルスロープと呼ばれるすり鉢状のスタンド
- ドームのため空調が効いていて快適な観戦環境
- 雪国の札幌でも除雪作業が不要になるように、屋根はシェル(貝)型となっており、卓越風によって積雪が自然と吹き飛ばされる仕組み
- 座席の足元から送風する空調システム
- アリーナの大部分が地下に囲まれた半地下構造により、断熱性が良く省エネルギーに繋がる
北ゲート側のアトリウムのような半屋外空間。
「タウン」と呼ばれ、レストランやグッズショップがあります。
ドームの中に入ると、黒と赤を基調とした空間。
非日常感が演出されています。
近未来感を思わせるような雰囲気のドーム内。
西側のコンコースには大階段が連続し、木の枝が伸びるように柱が林立しています。
こちらも近未来的なかっこいいエレベーターシャフトです。
2階からスタンドに入ると、観客席の最後部から素晴らしい景色を見渡すことができます。
初めてスタンドに入った時は感動的でした。
大型ビジョンが大きくて迫力があり、映像もすごく綺麗です。
メインスタンドから正面に大型ビジョンを見たときは、テンションが上がりました。
【参考】
- 新建築|2001年7月号
- 札幌ドーム|札幌ドームの裏側
- 竹中工務店|建築作品
- 月刊体育施設:スポーツ施設&マネジメント情報誌.27(1)(334)